四トロ同窓会二次会 2000年7月16日〜23日

左翼・右翼・まじめな議論・主張・あそび・ぐち・何でも!投稿自由

------------------------------------------------------------------------
あら、ま。 投稿者:TAMO2@電脳突破党党遊  投稿日: 7月23日(日)21時17分50秒

 アラブ復興社会党さん、および皆様、失礼しました。
さっきはなかったのに・・。

------------------------------------------------------------------------
国労闘争支援に宮崎学氏が 投稿者:TAMO2@電脳突破党党遊  投稿日: 7月23日(日)21時16分49秒

 詳細は、以下にあります。私は青森在住で行けませんが・・・。

http://www.zorro-me.com/miyazaki10/007123.htm

------------------------------------------------------------------------
宮崎学氏の闘争団支援ページ 投稿者:アラブ復興社会党  投稿日: 7月23日(日)20時58分06秒

 議論の最中割り込みすみません。 宮崎学氏が国労闘争団支援のホーム
ページを立ち上げました。 
http://www.zorro-me.com/miyazaki10/007123.htm

------------------------------------------------------------------------
制憲議会は民意を反映していたか? 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月23日(日)15時47分54秒

稲子恒夫著「ロシア革命」(教育社歴史新書)に出ていた統計資料によると、制憲議会選挙の結果は、都市部での圧倒的なボリシェビキの勝利と、農村部でのエスエルの勝利を示しています。しかし、この時の選挙制度は比例代表制で、その比例代表名簿はまだ10月革命以前、エスエル左派が分裂する前の名簿であり、エスエル右派を上位に左派を下位にならべた名簿であったことを忘れるべきではないと思います。選挙は10月から翌年1月ころまで地方によってずれていましたが、農民の革命意識が覚醒されていく時期であり、状況からみても、また各地方ソビエトでの代表の比率からみても「エスエル」とは農民にとっては左翼エスエルの事であるのは明かです。だから制憲議会選挙で選出された時のエスエル(右派)は民意を全く反映していない。

------------------------------------------------------------------------
時代が急変する中での「民意」云々の愚 投稿者:TAMO2  投稿日: 7月23日(日)14時21分27秒

>さらに制憲議会選挙での民意を無視した制憲議会の解散、
 冷徹な人間、E・H・カーによれば、事態はこうである。

(「ロシア革命」(塩川信明(あれ?苦笑))P10〜11より)
最後に、後からふりかえってみれば奇妙で非論理的とみえることだが、憲法制定会議の
究極的権威に対して敬意を表する態度が、異論なく受けいれられていた。二月から一〇月
の間、臨時政府もソヴェトも、新患法を起草するための伝統的な民主的手続きである憲法
制定会議を要求していた。そして、一一月一二日が選挙の日と決定されていた。レーニン
はその選挙を取り消そうとは望まなかった  あるいは、取り消せるほど自分が強力であ
るとは思わなかった。選挙民が圧倒的に農村的であったことから予想されるように、投票
の結果、絶対多数がエスエルのものとなり、五二〇議席中二八七議席を占めた。ボリシェ
ヴィキは一六一議席を得、残りは多数の小グループからなっていた。一九一八年一月に議
員が集まったとき、労農政府はべトログラードに確固としてうちたてられており、##ニヵ月
前の農村地帯の混乱した気分を代表するような団体のために、この労農政府が退位するな
どとは考えられなかった。##ブハーリンは、「現在、この会議には分水嶺がひかれており
……相容れない陣営、……社会主義に対して賛成か反対かという原則にかかわる両陣営に
分かれている」と述べた。この会議は多くのとりとめのない熱弁を拝聴して、その夜遅く
閉会となった。そして政府は、この会議の再開を実力で阻止した。これは決定的瞬間であ
った。革命は、ブルジョヮ民主主義の慣習に背を同けたのである。

 おもしろいから、続けたいけど、止めときます。これも、資源の無駄。

------------------------------------------------------------------------
スメドレーとかと違うぞ?? 投稿者:TAMO2  投稿日: 7月23日(日)13時47分25秒

 スメドレー「偉大なる道」やスノーの「赤い星」には、紅軍に協力的な「地主」には、
それなりの見返り・おめこぼしがあったと記してあったが・・・?(ちょっと調べてみます。)
>「地主」と規定された者は、すべてを没収され、

------------------------------------------------------------------------
解題 投稿者:TAMO2  投稿日: 7月23日(日)13時39分57秒

 10月革命の直前、そんなに「平和」が可能な状況ならば、なぜレーニンは
フィンランドに逃れたのでしょうか。例の概括には、このようなツッコミはい
くらでも可能です。

 ※無駄金払い、資源浪費に「貢献」せずに済んでよかった!

------------------------------------------------------------------------
レーニン主義、スターリン主義 投稿者:TAMO2  投稿日: 7月23日(日)13時35分38秒

共産主義黒書の概要が以下にありました。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/nakano4.htm

 まあ、以下の文章は少しでも露西亜の歴史に関心のある人間は、笑ってしまうもの
ですが、例の本の内容は大体分かりました。判定:逝ってよし。

例えばロシア革命をテロルの血の海に導いた内戦は、なぜ生じたのか。レ
ーニンは一〇月蜂起の一カ月前に書いた「ロシア革命と内戦」のなかで
「もし絶対に争う余地のない・・・・・・革命の経験があるとすれば、そ
れはボリシェヴィキとエス・エルおよびメンシェヴィキの同盟だけ
が・・・・・・ロシアにおける内戦を不可能にするということにほかなら
ない」と述べて、条件付きながらもソヴェト三党の三党同盟を提議した
が、やがて切迫しつつある世界革命、という幻想にひきずられてこの思想
を放棄し、単独武装蜂起、さらに制憲議会選挙での民意を無視した制憲議
会の解散、食糧独裁、ソヴェトでの他党派の抑圧等への道を――内戦への
道を直進した。これら一連の政策選択は、単純に権力犯罪に帰することは
許されないが、しかし内戦の結果生じた犠牲のすべて(飢饉や病死を含め
て市民の死八〇〇万人、双方の軍人の死者およそ二五〇万人、他に約二〇
〇万人が国外に去った)は、第一義的にはレーニンはじめボリシェヴィキ
党幹部が負うべきものである。

------------------------------------------------------------------------
業務れんらく。自動改行になりました。 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月22日(土)19時45分40秒

昨日、Tカップからメールがきまして、自動改行になったので、改行に神経つかわずに書き込めます。

------------------------------------------------------------------------
農奴制について 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月22日(土)19時43分04秒

私は全くその方面には詳しくないので他人の意見の紹介にすぎないんです
が、1861年の「農奴解放」とは全く欺瞞的なものにすぎず、単に農奴
が債務奴隷になっただけのことであるという批判から、ロシアにおいて
「共同体」を求める運動と理論=社会主義思想が生まれてきたという意見
があります。つまり「農奴解放ではなく単なる改革にすぎないのだ」とす
る主張がロシアの活動家のあいだにあったとする考え方です。

もちろん、研究者と翻訳者とは取り組むべき姿勢は違っているべきでしょ
う。著者が「農奴解放」と規定していたなら「農奴解放」と訳すべきであ
ると思います。しかし、どうなのでしょう? 一般的に日本では「農奴解
放」と訳されていたものを当時のロシアの活動家・運動かたちはどう考え
ていたのか、何よりも著者トロツキーがこれを「農奴解放」と規定してい
たのかどうか、がこの議論の焦点であるように思います。

横から口出してすいません。(^^;;;)

------------------------------------------------------------------------
翻訳の基本でしょ 投稿者:KJ  投稿日: 7月22日(土)18時22分20秒

>お尋ねしたかったのは、
> 1 直訳で「農民改革」という意味の原語をなぜ
>「農奴解放」と訳さないといけないのかということ、

翻訳上、そうしないと原文の文脈上指示している内容(歴史的事実)が
伝わらないからでは? 根拠もなにも、翻訳上の常識だと思いますけど。

もちろん、藤井氏が農奴解放というターム(日本語)自体を知らないなんてことは
ありえないでしょうけど、その日本語にあたるロシア語でのタームを知らなかった
という推測は成り立つ、ということも、それ以上の「根拠」は必要なんでしょうか?
トロスキーさんのいままでの書き込みで十分わかることだと思います。

------------------------------------------------------------------------
トロスキーさんへ2 投稿者:北上  投稿日: 7月22日(土)10時39分54秒

お尋ねしたかったのは、
 1 直訳で「農民改革」という意味の原語をなぜ
「農奴解放」と訳さないといけないのかということ、
 2 藤井氏がそう訳していないのは、「農奴解放」という歴史的タームを
知らないからだ、
 とするその根拠についてでした。よろしくお願いいたします。
 もしお説のとおり、訳者がそのような基本さえ知らないのだとすれば、
その一事だけでその訳書はもう誤訳だらけで、とても読むに値しないとい
うことになりそうですし、出版社には、雪印商品と同じように欠陥商品と
して回収をもとめないといけないようなものでしょう。
 それで、上記の件についてまず教えてほしいのです。

 ------------------------------------------------------------------------
北上さんへ 投稿者:トロスキー  投稿日: 7月22日(土)01時56分37秒

 ご質問の意味がよくわからないのですが、
私は、「農奴解放」と訳すべき歴史的タームを藤井氏が
直訳で「農民改革」と訳しているのを見て、「農奴解放」を意味する
ロシア語のタームも知らずに、『ロシア革命史』を訳していると
書いたのですが、以上の推論のどこらへんに、疑問を持たれたのでしょうか?
具体的にご指摘ください。

------------------------------------------------------------------------
「かけはし」といえば・・・ 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月21日(金)21時32分58秒

満井聡さんからのまっぺんへの反論が載っていますね〜\(^o^)/
選挙も終わったことだし、さらに反論してもあんまり意味ないとおもうけど、ここでひとつだけ反論しておきます。満井さんはまっぺんの主張を機会論的にあてはめて“矛盾する”と言っている。「社会党が右傾化したら投票をするなと言ってるのに共産党が右傾化しても投票せよと言っているのはおかしい」というわけですね。わたしは“大衆はどこへ向かうか”をまず問題にしたいと思っている。社会党がなにもかも投げ捨てて政権の座についてしまった時、もはや投票を呼びかけることは反動的な政府の政策を推し進める手助けになると思う。もしも共産党が政権についてしまったら(その政権の性格にもよるけど)もう共産党への投票は呼びかけないでしょう。また、社会党が右傾化した時、それへの抗議として共産党への票の集中があった事を忘れるべきではないと思います。共産党も右傾化した時、大衆はどこに投票すればいいのでしょうか? ボイコットは自民党を利するだけの全く反動的な選択です。「右傾化したから投票するな」という単純で機械論的な発想ではいけないと思います。ついでに、もうひとつ批判すると、「議席を犠牲にして得られた時間」という意味はまったく理解不能。

あ、それから「新時代社から電話で」批判された事について簡単に公表します。
●共産党について。幻想を持ちすぎている。党中央が右傾化しても党内部の健全な部分が踏みとどまるというような可能性は日本共産党の場合すくない。党と共に大部分の党員も右傾化してゆくだろう。
●民主党について。民主党に“リベラリズム”的な要素をいささかも期待することはできない。彼らはむしろグローバリゼーションを徹底的に推し進める勢力であり、より徹底した収奪の体制に向かおうとしている。なおアメリカ民主党はベトナム反戦ではなくケネディ、ジョンソンにより推進した側である。

http://www.jrcl.net/web/pk457.html

------------------------------------------------------------------------
レーニンについて再考の手助けになる本 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月21日(金)21時30分22秒

「かけはし」に紹介されてたのを見て読もう読もうとおもってた本「1917年10月」を昨日やっと手に入れました。この本は故エルネスト・マンデルによるもので、レーニン・トロツキーとボリシェビキ党がたどった革命ロシア建設の軌跡をわかりやすく解説してあり、目次をざっと見ると「共産主義黒書」の反共主義的批判に答える内容になっています。
断片的に紹介すると・・・
第一章・・・クーデターか社会革命か
第五章・・・ボリシェビキの路線−批判的分析
      ソヴィエト諸党の禁止/代行主義の危険性/ローザ・ルクセンブルクの立場
第六章・・・レーニンの組織観/一枚岩ではない党

http://www.netlaputa.ne.jp/~tugeshin/9902.html#anchor218487

------------------------------------------------------------------------
Re:レーニン主義 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月21日(金)21時27分59秒

レーニン主義組織論についての再検討は、おそらくは過去において「革命左翼」を自認したすべての党派・元党派にとっていまや重要な課題となっているのではないかと思います。マルクス主義思想に基づいた革命理論が「労働者国家」という形で実現した最初の国家=ソ連の権威は同時に永い期間にわたってロシア革命指導者であったレーニンの権威をも高めてきました。しかし、ソ連・東欧が崩壊した今、マルクス主義革命理論はもとの“更地”状態となり、これまでレーニンの陰でマイナーな扱いを受けてきたと同時にスターリンによって不当な扱いをうけてきた様々な思想が甦ってきています。

もうひとつ意識しておかなければならないと思うのは、19世紀末〜20世紀中期にかけて存在した革命の客観的条件と21世紀を目前とする現代のそれとはいろいろな面でかなりちがってきている事が過去のレーニン主義をそのまま承認しがたくなった原因でしょう。かつてのようにあからさまに労働者階級が政治的権利を奪われていたがゆえに創り出されたソビエトのようなものを今の日本で創り出すのはほとんど不可能です。国民の大多数が国権の最高機関としての議会を承認しているからです。もちろんブルジョアジーの巧妙な操作によって極めて非民主的な形態で運営されており、とても民意を正しく伝えるようなものになってはいません。しかしそれでも、あらたな革命的議会組織を国会の外に創り出す方向には労働者の意識が全く向いていない。この中で採用されるべき理論はなにか、多くの左翼が壁につきあたっている。

レーニンの時代、特にロシアでは労働運動どころか初歩的なブルジョア民主主義的要求さえも弾圧され、革命組織や活動家がことごとく非合法な状態の中で活動していた事、また革命後も反動諸勢力の包囲の中できわめて困難な闘いを強いられてきたことは考慮しなければならない。レーニンの思想は、今日も通用する普遍的部分と特殊ロシア的環境の中でとった戦術的措置とを分類し、現代の運動の中で適用していくことが求められていると思います。当時レーニンが採用した方針を何でもかんでも「特殊ロシア的だからしかたがなかった」と擁護するつもりはないけど、逆にレーニンを「現代では不必要」と切り捨てるのも反対。

------------------------------------------------------------------------
無題 投稿者:ちゅんた  投稿日: 7月21日(金)15時33分38秒

湯川さんについては、とりあえず止めときます。
わかりにくかったですかねえ。
ただ、実際は、彼の方が国家資本主義論者よりも
常識的に判断する限りでは、マシだとは思いますよ。
しかし、実証的な説得力にかけるという点では、共通している
ように見えるのです。

------------------------------------------------------------------------
トロスキーさんへ 投稿者:北上  投稿日: 7月21日(金)10時26分11秒

藤井氏が「農奴解放」というタームも知らずに『ロシア革命史』を訳しているとのこと、驚きです。でも、どうしてそうだとわかるのですか?お教えください。

------------------------------------------------------------------------
さて、これはどう思われます? 投稿者:TAMO2  投稿日: 7月20日(木)22時 4分58秒

 「分派の禁止」と「他党派の禁圧」が両立すれば、如何に悲惨なことかは歴史が証明しています。

 小生は、分派としてなし崩し的に合同するくらいなら、別党派になるべきであり、だが同時にお互い別党派として尊重・連携・批判する関係を作るのがよいと思います。が、その辺は現役活動家の方はどう考えておられるのでしょうか。

------------------------------------------------------------------------
レーニンとレーニン主義は同じか? 投稿者:TAMO2  投稿日: 7月20日(木)21時52分01秒

 こんばんは。マル共連で、「問題発言」をしてきたばかりのTAMO2です。
http://marukyo.cosm.co.jp/forum/data/forum2/2000072021295827209.html

 さて、プチ・ブル中野さんの提起された問題ですが、個人的に(小生は、某党派のシンパです)身近で起きた/起きている事件により、現在レーニン「主義」を批判的に検討しているところです。(と言いながら、早くも3ヵ月。)

 よく言われる所ですが、所謂レーニン「主義」−−これは、スターリンによって多くが定式化され、神格化されたもの−のもつ、「分派の禁止」「唯一前衛党」(裏を返せば、社会民主主義潮流の「帝国主義の第5列」規定)は、レーニンの組織論(特に、彼がギリギリの段階では分派行動をしていた点)とは別物のように感じます。

 例の問題発言の前発言で紹介した、サイトの文章を読めば、如何にレーニン「主義」的な組織論が悲惨かつ滑稽かがわかると思います。

 そのサイトです
日中愛好協会(正統)
http://members.tripod.co.uk/jcia/

 ご紹介したいのは、上記サイトの中の
「今日の毛沢東路線と国際共産主義運動」
http://members.tripod.co.uk/jcia/bunsho-jcp/jct000.htm

 今、レーニンとレーニン「主義」を腑分けし、レーニン「主義」を批判するとともにレーニンを再評価する作業が必要と思われます。

------------------------------------------------------------------------
立花隆ですか〜 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月20日(木)15時57分28秒

プチ・ブル中野さん、はじめまして。(^^)
レーニン主義組織論に対する左翼からの見方が変化してきているのは事実ですが、立花の観点は明らかに「反社会主義」陣営のものだとまっぺんも思います。レーニン主義について見直すことがあるとしても、それを直ちに官僚主義やスターリン主義の原因とするような論調には反対だなぁ〜。

最初の革命事業というものは常に圧倒的な敵の包囲・重圧の中でおこなわれます。だから革命を防衛するためには現在の視点から見て問題のあるような行為を当時おこなわなければならなかった場面もあるかも知れない。それらの全てが擁護されるべきではないと思うけれどもね。

たとえばフランス革命に見るジャコバン独裁などはどうですか?同じ立花氏の主張を適用するなら「自由主義」こそスターリン主義の温床だったんじゃないですか?

過去ログの中でよく似た議論が行われていたと思うのでよかったら見てください。おもにCHUNTAさんとトロスキーさんとの議論が参考になると思います。昨年10〜12月ころだったかな?

------------------------------------------------------------------------
самопроизвольныйとстихийный 投稿者:トロスキー  投稿日: 7月20日(木)15時39分57秒

 252頁に次のような文章があります。

「革命は敵の探索を開始する。市中で逮捕がすすむ。自由主義者はやがてそれを『自然発生的な』逮捕と、非難をこめて言う。しかし、革命全体が自然発生的である。」

 まず疑問に思うのは、「自由主義者はやがてそれを『自然発生的な』逮捕と、非難をこめて言う」という部分です。自由主義者のこのセリフ、「非難」に聞こえます?逮捕が「自然発生的」ならしょうがないのであり、むしろ、「非難」よりも
「弁護」に聞こえません? さらにもっと問題なのは、続いてトロツキーが
「革命全体が自然発生的である」と言っていることです。これはまったくおかしい。というのは、トロツキーは後の方の「二月蜂起は誰が指導したか」という章で二月革命の自然発生性という説明を厳しく批判しているからです。

「二月革命が自然発生的なものであるという広く流布されている確信は……ひどくまちがっている、あるいは、よく言っても無内容である」(270頁)

 いったいどういうことでしょう? トロツキーは、252頁で「革命全体が自然発生的である」と言いながら、その十数頁あとでは、そうした確信は「ひどくまちがっている」と言うのですから!!
 このような外観上の矛盾は実は、翻訳の誤りから来ています。
最初の文章にあった「自然発生的な」という訳語の原語は「самопроизвольный」であるのに対し、
2番目の文章に出てくる「自然発生的な」の原語は「стихийный」で、実はまったく違う単語なのです。

 いわゆる、「意識性」と対置される「自然発生性」の方は、後者の「стихийный」であり、したがって、これを「自然発生的」と訳すのは正しいわけです。問題は、前者の「самопроизвольный」です。この単語も辞書を調べると、たしかに「自然発生的」という訳語が出てきますが、
この単語の本来の意味は、接頭語の「само」を除いた「произвольный」
と共通なのです。この接頭語は「自己(self)」を示す接頭語であり、接頭語を除いた「произвольный」は英語で言うと「arbitrary」(恣意的な)に相当する単語です。つまり、この2つの単語は、辞書ではどちらも「自然発的」という訳語が出ていますが、その本来の意味はむしろ正反対で、「стихийный」が「意識性」に対置された文字通りの「自然発生性」なのに対し、「самопроизвольный」の方は逆に「意識性」が強いこと、あるいは、外的な基準や手続きを無視した「意識性」のあり方を意味する単語なのです。

 ですから、自由主義者が、革命派による逮捕劇を「самопроизвольный」と非難したのは、「意識性」によらない「自然発生的なもの」だからではなく、その逮捕が、法的な手続き(逮捕状や裁判所の命令や国会決議や行政府の命令など)にのっとっていないから、つまり、意識的ではあるがその意識性に法的形式が伴っていないからなのです。おわかりでしょうか?
 ちなみに、英訳では この「самопроизвольный」の部分を「arbitrarily」 と訳し、山西さんはそれを「専断的」と訳しています。「専断的」という訳語はぴったりとは言えないまでも、「自然発生的」よりもずっとましであり、少なくとも、「非難」ぽい訳語にはなっています。いっそうのこと説明的に「法の手続きによらない」と訳してもいいかもしれません。いずれにせよ、この部分は「自然発生的」では絶対にダメなのです。

------------------------------------------------------------------------
レーニン主義とは? 投稿者:プチ・ブル中野  投稿日: 7月20日(木) 1時 2分22秒

初めてカキコさせて頂きます。共産趣味歴(そろそろ)3年の若造です。この前、立花隆著「日本共産党の研究」を読みまして、立花氏によれば、スターリン主義の特性であるエリート主義、独裁制、民主集中制そしてそれに付随する党絶対の事大主義は、そもそもレーニン主義(もしくはボルシェビキズム)に帰結し、レーニン主義がスターリン主義の温床であると主張していますが(と解釈した)、みなさんはどう思われますか?ちなみに、某党派の活動家の人にたずねたら、「帝国主義の包囲網の外圧とかを無視した、ブルジョア学者が皆言うこと」と言っていました。

------------------------------------------------------------------------
湯川さんへの批判は・・・ 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月19日(水) 9時35分42秒

CHUNTAさん、こんにちは。(^^)
「トロツキー研究」No.20〜21はまだ読んでませんが、これは読んだ人でないとわからないですね〜。今度読んでみよー。

ところでCHUNTAさんはトロツキー研究所の藤井さんが読んでいることで同じトロツキー研究所の湯川さんへの批判を書いたのだと思いますがたぶんそれは有効性はないと思いますよ。

トロツキー研究所というのは、そういう名前の施設があるわけではないし共同での研究が積極的におこなわれているのでもないようです。今回の藤井一行氏による翻訳も、ほぼ彼ひとりでおこなわれたらしいですし「トロツキー暗殺60周年」などのイベントで共同作業があるとかで各研究者が情報を交換する程度なのではないでしょうか。

だから湯川さんからの反論などは期待できません。彼が直接ここを読んでいれば別だけどね。(^^)
読んでいるといいですねー。

それで湯川さんからの反論を期待できないとなれば、「トロツキー研究」を読んでない人にもわかるように批判をかいてくれるとうれしいですが・・・・・

------------------------------------------------------------------------
なおちゃん、「生きトロ」普及活動に励む 投稿者:なおちゃん  投稿日: 7月18
日(火)19時44分21秒

 きょうの帰り、電車でぼーっと「生きているトロツキイ」をよんでると隣席のおじーさんに「失礼だが、これはロシア革命の書物かな?」とたずねられました。概略をさらっとのべると
「トロツキイ・・・彼は最近、再評価されているのだね。よろこばしいことだ」と感慨深そうなようすだったので
「よろしかったら、おもちください。注文に便利です」と奥付をやぶってわたしました。
「学生時代を思い出すね」ととてもよろこんでくれましたっけ。
 
 とゆーわけで、「生きトロ」読者を一人開拓しましたっ(^^)
 ほんとは「ロシア革命史」の新訳がでてるよと教えてあげたかったのですけどね(苦笑)
------------------------------------------------------------------------
反論の余地なき誤訳 投稿者:トロスキー  投稿日: 7月18日(火)17時30分33秒

 まっぺんさんの配慮により、このサイトのことが藤井氏本人に伝えられたようですので、安心してここで誤訳を指摘させていただきます。藤井氏が、ここで指摘されている誤訳を第2刷で訂正するか、それとも、無視するかは、本人におまかせします。

 理論的に難しい内容を持った誤訳の指摘も重要ですが、ここでは、誰から見ても明らかに誤訳であるとわかるものを指摘し参考にしていただきたいと思います。

 たとえば224頁にある次のような記述を見てください。

「ボリシェヴィキを組織化するうえで大きな役割を演じたシュルカーノフという保安部の情報通の手先は……」

 一読して変ですね。保安部の手先、つまりスパイが、「ボリシェヴィキを組織化するうえで大きな役割を演じた」?なぜスパイがボリシェヴィキを組織化しなければならないのか?
ここは山西訳が正しく訳しています。原文を素直に訳すとこうなります。

「ボリシェヴィキ組織の中で大きな役割を演じたシュルカーノフという……」

 つまり、ボリシェヴィキを組織化するのではなく、ボリシェヴィキ組織の中でスパイとして大きな役割を演じていた、というのが正しい意味です。藤井氏は、原文のオルガニザーツイアが「組織」と「組織化」の両方の意味を持っていることから、何ゆえか、前者ではなく後者と
理解したようです。しかし、もちろん、正しい訳は前者、すなわち「組織」であり、そのことは、前置詞(英語でいうとin)からもわかります。
 ちなみに山西訳ではよりわかりやすく、「ボリシェヴィキの組織内に入りこみ重要な役割を演じ……」というふうに訳しています。
 この2つを読み比べれば、どちらが正しい訳かは、誰の目にも明らかでしょう。

 藤井氏の不幸は、ただ自分一人だけで翻訳しようとし、他の誰にも訳文をチェックさせようとしなかったことにあります。翻訳は非常に難しい技術であり、どんな優れた翻訳家でも誤訳をします。誤訳をゼロにすることは不可能ですが、それをできるだけ少なくすることは可能です。そのためには、少なくとも自分以外の誰か、できれば、トロツキーとロシア語について若干なりとも造詣のある第3者に、簡単にでもいいから訳文をチェックしてもらうことです。しかし、他人の誤訳を指摘したことがあっても、誤訳を指摘されたことのない藤井氏は、自信過剰にも、誰にもチェックさせず、自分一人だけで翻訳してしまいました。編集者が、ロシア革命とトロツキーについて深い知識を持っていたなら、編集者のチェックで大きなミスを防げたのでしょうが、不幸なことに、岩波書店にはそういう人はいません。
 実は、藤井氏の翻訳能力については、以前から、研究者の中では問題視されていました。とくに大村書店刊の『われわれの政治的課題』には、深刻な誤訳が大量に存在しています。どんな問題でも謙虚さは必要ですが、翻訳ほどこのことがあてはまる分野はありません。藤井氏にはこの点を自覚してほしいと思います。
 今後も、わかりやすい誤訳の例をここに書きこみますので、
藤井氏にはぜひ定期的にチェックしていただきたいと思います。

------------------------------------------------------------------------
無題 投稿者:chunta  投稿日: 7月18日(火)16時34分43秒

せっかくですから
トロツキー研究所の人が来ているのならば、古い話かもしれませんが『トロツキー研究』20/21号の湯川さんの国家資本主義批判について少々聞いてみたい。
1 本当にこの批判でよいのか?
湯川さんの批判は、相手の主張に対して、単に自分の主張を対置しているしているのみである。つまり、自分自身の主張を裏付けるような根拠を伴っていない。
ソビエト経済は実在していた経済である以上、実証的な裏付けがなければその主張が正しいかどうかは判断できない。しかし湯川さんはトロツキー、マンデル、レーニンが引用されているぐらいがせいぜいでこういった引用も、事実に対する証明には十分とは言えない。
(もっとも、これは湯川さんが批判していた国家資本主義論者にも当てはまるのだが。)
このような批判では、結局のところ湯川さんと前提や感覚を共有するような人々のみに有効な批判としかなり得ない。確かに『トロツキー研究』の愛読者たちは、当然トロツキストやその同調者たちなのだろうから、それよいのかもしれないが。

湯川さんの批判に国家資本主義論者たちが反応してはいないようだがそれもやむをえないようにも思われる。

2 相手の論旨に対する理解
たとえば、132ページでの叶さんの主張に対する批判を取り上げるが叶さんの主張は、ソビエトにおいても資本=賃労働関係が隠蔽された形で存在する、ということにすぎない。問題は彼がこれを立証していないことにあるのだが
湯川さんはまず、この主張を「トートロジー」だと決め付けるがこれは言いがかりなのではないか。叶さんは湯川さんのいうような証明を行おうとしていない。いくら証明がないからといって、無理矢理自分で考えた証明を持ち出して相手を批判してもそれは無意味なのではないか。
また、この叶さんの主張を、「株式会社における所有と経営の分離」だとして批判を展開しているのだが、誰がどう見てもそのような主張は展開されていない。
「機能」という言葉を見ただけで、すぐにここまで連想してしまうのはいかがなものか。どうも、湯川さんは自分の想像で相手の主張を拡大解釈してしまうことがあるようにも思われるのだがそれも議論が起こらなかった要因ではないか。

3 湯川さんの見解に対して
私はソビエト経済に関して詳しくないので、あまり内容そのものをそれほど批判はできないが、それでも、いくつか疑問点を述べておきたい。

122ページで、湯川さんは「完璧な『国家資本主義』」の説明の中で「平均利潤」という言葉を使っている。しかし、同時に「資本同士の競争が完全になくなり」ということも書いている。
平均利潤は、個別資本間の競争が諸生産部門の利潤率を均等化するために生じる利潤である以上、競争が存在しなければ、利潤は平均利潤という形態を取る必要はなくなる。つまり湯川さんの主張はありえないということになる。国家資本主義において、利潤が平均利潤にならなければならない理由など存在しない。平均利潤は、自由競争下の、理想平均的な資本主義において原理的に形成されるものである。この点を湯川さんは忘れていないか。
湯川さんは資本主義であれば必ず平均利潤が形成されるという勘違いをしてはいないか?それでは独占資本主義論を展開する理由がなくなってしまうのだが。
もっとも、湯川さんによると
「競争による資本移動の不可能な『資本主義』など存在するのか?」(129)などと主張しているのでこのような主張に従う限りは、平均利潤がいかなる資本主義においても形成されると考えるのも、やむをえないところなのかもしれない。しかし、この湯川さんの主張を受け入れることはできない。独占資本主義においては、参入障壁が存在しているために特定の資本が独占している分野に、新規参入を行うことが非常に困難となる。それゆえに、独占価格、独占利潤という概念が必要となってくるのだが湯川さんには、このような考えは存在していないのだろうか。しかし、湯川さんは、独占資本主義という言葉を否定しているわけではない。122ページでもこの言葉を使っている。とすると、湯川さんは独占資本主義においても、自由競争が存在しているの考えているのだろうか。
しかし自由競争が存在しているのならば、それこそ誰もわざわざ独占資本主義論など論じる必要を持たなくなってしまうわけで、この湯川さんの主張は、到底理解しがたい。

以上です。

------------------------------------------------------------------------
藤井氏からお断りのメールが来ました 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月18日(火)11時18分08秒

メール内容は“私信”ですので公表しません。

残念ですが、“ほっとした”気もします・・・正直言って。(^^)

------------------------------------------------------------------------
分かりやすい日本語 投稿者:千葉学班協  投稿日: 7月18日(火) 8時49分48秒

会社の同じ部署に52歳の元Zの叔父さんがいます。リストラ寸前の危険なポジションですが困難(イジメに近い)な課題をいつも何とかクリアし元全学連の意地を見せてくれます(笑)役職も剥奪されて平に降格。困難にぶち当たるといつも”突破する”とか”その手の単語”を連発します。
私は脇でクスクスと笑って”一点突破はライバルの標語ですよ!”なんて半分応援して半分茶化しているのですが、若い社員は???マークの顔。(組合なんかないタダの会社なので)

コギャル用語がOLやサラリーマンにも蔓延してしまい、皆さん、ややこしい単語の使用を嫌う傾向があるようです。(笑)特に戦闘的でかつては奮起を促す象徴的であった単語や中国からの外来語はとっても違和感があるみたいです。
無論、政治、宗教、哲学、歴史の話しなんて愚の骨頂のようで。

難解なことを表現すればするほど、どうしても漢字が増え、漢語が多くなる傾向があります。(マルクス主義の場合時折ドイツ語をカタカナに置き換えた単語も多く使用されたりしますが)

私は日本語学が専門でなかったので理論的に表現できませんが、どうも、日本語を母語とする人にとって聞き心地の良い日本語と違和感を覚える日本語の使用に違いがあるように感じます。

ところが、その世界にどっぷり漬かっている時は気づかないのです。これが世間様との感覚の開きです。

イケテル表現、単語の類もチョクチョク変わるので大変だけど(笑)

------------------------------------------------------------------------
ちょっと辞書引いてみました>「亡霊」 投稿者:なおちゃん  投稿日: 7月17日(月)23時28分20秒

 えっと、いまなおちゃんの手元に ぐーぜん(笑)Penguin Classicsの
 英語版「宣言」があるので 参考までに調べてみたところ
「亡霊」ないし「妖怪」と 訳されてるのは「SPECTRE」という語ですね
(あくまでも、英語の編集版のハナシですが)
 
 で、訳語それじたいは どちらも意味的にただしい。
 ロングマン英英辞典には「なにか恐怖をかき立てるもの。字義通りには幽霊」と説明してある。
 リーダーズ英和には「1・幽霊、亡霊(Ghost)こわいもの、おそろしいもの」とあって
「A〜is haunting EuropeーThe〜of Communism」と 
 用例を 宣言から とってます。
 やはり まっぺんさんのいうように 言外の意味を汲むってことが 
 この場合 カギになってきますね。
 
 そいえば、ドイツ語じゃ「幽霊」って”Gespenst”だったとおもうが、
 単数大文字で「迫りくる危機・脅威」って意味だと ならったなあ(学生時代)。
 だとしたら「ひたひたと追ってくる」のは やっぱり妖怪だよなあ・・・と。
 ちなみに なおちゃん愛用の 太田出版のものは とーぜん「妖怪」です(笑)
------------------------------------------------------------------------
あなおそろしや 投稿者:TAMO2  投稿日: 7月17日(月)22時 6分26秒

 藤井一行氏が参加すると、うれしいし、面白いです。

------------------------------------------------------------------------
藤井一行氏におてまみ 投稿者:まっぺん  投稿日: 7月17日(月)20時10分23秒

TAMO2さ〜ん(^^)
教えていただいた宛先にメール出してみました。
結果は・・・・楽しみに待つべし。(^o^)

------------------------------------------------------------------------
業務連絡(更新のおしらせ) 投稿者:まっぺん  投稿日:07月16日(日)20時34分36秒

一ヶ月ぶりで更新しました。(^^;;;)
過去ログを7月12日までと、リンク集改訂です。千代田総班同志サイトとLが同掲示板は残念ですが閉鎖です。長らくありがとうございました。
「新左翼・大論争」「地底人解放区」「月刊軍縮資料」をリンクに追加しました。

いそがしくて、なかなか更新できんなぁ〜・・・・
------------------------------------------------------------------------
Re:専門用語と業界用語の訳 投稿者:まっぺん  投稿日:07月16日(日)15時00分07秒

私は藤井一行氏のことをよく知っているわけではありませんがトロツキズムに対して「好意的」であるのは彼が「トロツキー研究所」幹事であることからもわかります。
幹事がかならずしも「トロツキストではない」というのは全然問題にはならないと思います。ローザ研究家である伊藤成彦氏など、様々な社会思想研究家の方々が研究所に参加していることで、それはそれでいい事ではないか、と思う。しかし、今回の「ロシア革命史」翻訳はトロスキーさんの評価の仕方を見ると藤井氏の独断的翻訳によって出版されたと見ていいようですね。

曲解を避けるには「その著者の思想」を(たとえ賛同していなくても正確に理解している事が必要です。藤井氏のトロツキー理解の不完全さをこの『ロシア革命』はあらわしています。

そのために本来トロツキーの著作である「ロシア革命史」に藤井氏の主観的判断と見られる「誤訳」が含まれてしまった、と見られます。各研究者がロシア革命やトロツキズムを各人の思考によってどう評価するかは自由でしょう。しかし、他人の著作を「曲解」するのは絶対にまずいですねー。

別な本の例をあげます。
「共産党宣言」を翻訳した人はたくさんいるようですがヨーロッパを徘徊するものを「妖怪」と訳したものと「ゆうれい」と訳したものがあったように記憶しています。(ほかにもあるのかな?)
「ゆうれい」では実体のない“こけおどし”にしかならず、当時のブルジョアジーがいだいていた“共産主義への恐怖”を表現するのには説得力が足りないんじゃないかなー? どうですか?

また、千葉学班協さんの指摘するように翻訳とは両国の国語をよく理解していなければならない。これは両国の“文化的理解”にも関係します。

たとえばギリシャの「オルフェウスとエウリディーチェ」伝説と日本の「いざなき・いざなみ」伝説の共通性とか、アメリカの「リップ・バン・ウインクル」と「浦島太郎」伝説の共通性などを知っていればもっと自然に的確に翻訳できるだろう。また童謡・童話・歴史・宗教観・習慣など、その国の背景を知っておかないとその著書をよく理解してほんとうの翻訳をすることができない。
ようするに翻訳者は「翻訳とは単に「言葉の翻訳」ではなく、その背景となっている“異国文化の理解”でもあるのだ」と考えておくべきだということですね。

------------------------------------------------------------------------
専門用語と業界用語の訳 投稿者:千葉学班協  投稿日:07月16日(日)13時37分55秒

かつてドイツの文豪ゲーテは「外国語を知らざる者自国語を知らず」と言ったが 辞書にせよ翻訳本にしても不充分、不満足なモノが蔓延しており、「自国語を知らないのに翻訳する人」がいるようです。

これについて、先日言語学が専門で現在翻訳業を仕事としている人と話す機会がありました。私もその人も趣味が辞書という事で主にその対象は辞書であったのですが。

やはり多くの学者は言語を仕事として教えたり、翻訳のテクニックを自分自信が持っていたとしても、必ずしも全ての専門用語や業界用語に精通しているわけではないのでそれらの訳語については言語的にも理解できるきちんとしたその筋の専門家の校正が必要である −という事に答えが行きついたのですが。
(当然なのだが)

また出版社、編集者、翻訳家が絶対的に良い物を出す −という前提条件を持ち妥協の無い思想を持って望まなければ必ずいい加減なものしか出来あがらない−という事で。現時のスピードを要する商売の中ではそれは時間がかかるので許されないし、チェック機能がない −との結論を得ました。

私も仕事で時折訳を頼まれることがありますが、同じ会社で専門知識のある人が言語的には専門的でないにもかかわらず私より専門用語、業界用を的確に当てはめる事が出来るのです。その訳語と記述方法が日本語の使用上、業界用語的に的確なのです。

日本語や専門用語、業界用語で一般化したカタカナ化され日本語の使用は固有名詞などは特に自然でなければなりません。それは既に外来語として日本語になってしまっているからです。

言語は生き物なので時代と共に変化し、意味も変化しますが、多くの学者は書斎での生活が長く生きた日本語(ここでは)で翻訳するのが出来ない人が多いのではないでしょうか?

授業でもチンプンカンプンな訳をする”先生”が沢山いましたね。
世間知らずの専門バ○で日本語音痴が多いのではないでしょうか?

------------------------------------------------------------------------
本日のれす(^^) 投稿者:まっぺん  投稿日:07月16日(日)13時31分00秒

>TAMO2さん

あんまり人を詮索するのはいけないかも知れませんが、もしかしてタロースキーさん(冗談よ^^;;)って藤井さんと議論した結果、投稿しているのではないでしょうか?
「藤井訳『ロシア革命史』への翻訳上の疑問(5)」(13日投稿)の最後に

>自分のミスをけっして認めないので、いくら言っても聞き入れません。

とあるのは、「私ががいくら言っても聞き入れない」という事でしょう?
ロシア革命史に対する見識の高さ、トロツキーに対する見解など、どれをとってもトロスキーさんが“エキスパート”であることをうかがわせます。かれはトロツキー研究所の人かも知れない・・・・・・・・真実はいかに?

>ジェルジモルダさん

「菅沢」じゃなくて「すがわらせつこ」おねぇさんです。(*^-^*)
彼女のことをご存じでしたかぁ〜。それは嬉しい。
第四インター派は、まったくじぶんのせいで三鷹の大衆的信頼と支持を失ってしまいました。ほんとに情けなく空しいです。彼女は今どうしてるんだろ?

島田清作さんの「日学同鉄拳制裁」エピソードは知りませんでした。それは痛快なエピソードですねー。いかにも島田さんらしいです。私はむかし「三多摩社青同時代」の別の武勇伝を先輩からきいた事があります。これも愉快です。

島田さんは先輩たちと共にノリの入ったバケツとハケとステッカーをもって、ある晩、某地域で“ステ貼り”をしていたそうです。ところが警官と出っくわしてしまった。
島田さん、いきなり「みんな逃げろ!」というなり、その警官の顔にノリをべたべたに塗りたくってつかみ合いのケンカとなり彼だけが犠牲となって社青同の仲間はみんな無事に逃げることができた。

「さざなみ」の人たちの苦労は伝わってきますが、小西さんも別党派ではあれ 同種の苦労をしてきた事には敬服します。『解放』による批判中の「ファシストカクマル殲滅」についての問題ですが、中核派という組織が組織ですから、はたして当時、そのスローガンに疑義を唱えることができたか?ということも ありますが、現在、氏がその事についてどう総括しているのかは、今後の推移を見守りたいと思います。

“暴露話”(*^^*) いいっすねー。
まっぺんも「権力に利益とならない範囲」で、そういうの歓迎です。小西さんのサイトもリンクします。

------------------------------------------------------------------------
ミルクさんへ。すでに警告済みです 投稿者:まっぺん@管理人として  投稿日:
07月16日(日)12時41分35秒

ミルクさん。投稿内容にはいっさい触れませんが今後、他の読者のみなさんの意向によっては削除するかもしれませんのでご承知おきください。

------------------------------------------------------------------------
小西さんのサイトに投稿が載りました 投稿者:ジェルジモルダ  投稿日:07月16日(日)09時57分35秒

 リンク参照。
 ここも「さざ波」と並ぶ注目のサイトになることは必至です。小西さんありがとう。

 しかし、中核派からレスは来るかな?来ないだろーなー。ともかく、小西さんの評論などもまめに掲載してほしいが…。

 革マル派が最新の『解放』ではじめて「小西問題」にふれていますが、しょーもない揶揄記事で期待を外してくれました。
 しかし、「(小西さんが)ファシストカクマル殲滅を呼号していた 点に自己批判が見られない」というくだりは、多くの人が感じている点のような気がします。
 小西さんが「大統一戦線」を真剣に追求するのならば、「自分は内部で反対していた」というだけではない、深化した総括は求められて然るべき、と率直に言わせてもらおうかな、と思います。

 「さざ波」といえば、あのサイトは共産党員や関心を持って投稿する人には「いろんな人がいて面白いなー」とは思いますが、 なにせそのなかの「最左派」がサイトの主宰者という点がなんとも…。
 マルクス主義に回帰する、とか人間の根源的な解放のための共産党を、とか左からの血気盛んな反対派は、俺が活動していた頃はまだ いたんだけどな…。
 経験的に言えば、官僚主義との闘いほど、消耗が激しく、 かつ成果の見込めないものはないですねぇ…。小西さんにしても「さざ波」にしても、言語体系からして特殊な人たちが相手ですから、その苦労が偲ばれます。皮肉ではなく。
 しかし、それを承知した上で「真心の言葉」で粘り強く語ろうとしている両氏には、無条件で共感を覚えます。

http://www.alpha-net.ne.jp/users2/shakai/top/toko1.htm

------------------------------------------------------------------------
レスです>まっぺんさん、なおちゃんさん 投稿者:ジェルジモルダ  投稿日:07月16日(日)08時56分50秒

 こんにちは。
 そうです、まっぺんさん。79年の三鷹市議選の共産党の「謀略ビラ」。『世界革命』をそのままコピーして、小さく「菅沢候補がニセ左翼暴力集団」の一味である動かぬ証拠!」と書き込むというというあまりにも手を抜いた 代物(笑)でタダで共産党が宣伝してくれたようなものだそうですねー。あのときの 菅沢候補はトップ当選でしたっけ?
 このエピソードは、「さざ波」に書こうかと思ったのですが、まあ、やめといたのですが…(笑)。
 しかし、人気のあった菅沢さんも、インターの組織崩壊とともに、出馬しなくなったのでしょうか。あまりにももったいない…。立川の 島田清作さんは、後継者へのバトンタッチに成功しているようですが。
 島田さんの、日学同右翼学生に鉄拳制裁を加えた話など聞くと、これぞ革命的議員!と拍手を送りたくなります。(このエピソードは御存知ですか?)

 なおちゃんさん、こんにちわです。
 職場で「良い相互関係」は、政治的にはちょっと難しいですねー。現役は一人しかおらず、おぢさんたちはみんな、失われた青春を取り戻すべく、完全にプチブル化しております(笑)。ただ、酒の席の暴露話はめちゃくちゃ面白いのが、なんともいえません(笑)。
 党派の秘密を10年維持するのは、無理だということが良くわかりました(笑)。私は、その手の暴露話を独占する気は ありませんので(笑)、これからも趣味的昔話を披露したいと思っています。

------------------------------------------------------------------------