四トロ同窓会二次会 2002年3月9日〜13日

誰でも歓迎!何でも自由に投稿してください。投稿内容は過去ログに保存します。「赤色土竜新聞」その他に掲載する場合もあります。
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リリアン・ヘルマンといえば 投稿者:わかもの社  投稿日: 3月13日(水)20時11分00秒

・・・ダシール・ハメット。ボーボワールとサルトルのような関係だったこの二人、
マッカーシズムに立ち向かった話は有名ですね。
ハメットといえば、30年代アメリカの労働運動弾圧に使われた「ピンカートン探偵社」を
モデルにした小説。つまりハメットもヘルマンもアメリカ左翼の傍らに常にいた存在なわけです。

さて、アカ狩り犠牲者が作った映画には、英国に亡命したジョセフ・ロージー監督の
『緑色の髪の少年』『エヴァの匂い』など知られていますが、日本であまり知られていない
映画では、ハリウッド左翼が壊滅した1953年にあっても、ニューメキシコ州の鉛鉱山争議を
いきいきと描いた "Salt of the Earth(地の塩)"(ハーバート・ビバーマン監督)が面白いです。
私はビデオ持っております。google等で検索しても、海外の関連サイトがたくさん出てきます。

この映画はアメリカの左翼・・・というか労働運動家にはよく知られていまして、
昨年はニューメキシコ大学に、この鉛鉱山争議および映画に参加したPCUSA(アメリカ共産党)
現役党員を招き、小さなシンポジウムが開かれたようであります。
(下のURLを見て下さい。トーレスさん、イイ顔してます。
 あの始末に終えないガスホール派?にも、こんな党員がいたんですね)

>鬼薔薇さん
5日ほど前、最近の日本共産党内の学習状況について、ご質問をいただいたのに
お答え出来なくて済みませんでした。
えーと、最近の党内ベストセラーは『自然に生きて』(小倉寛太郎著・新日本出版社)ですね^^;。
著者は日航労組元委員長。そう、『沈まぬ太陽』のモデルになった方です。
高齢化した党員は、マルクスなんて読まないですね。
私は『ルイ・ボナパのブリュメール』なんか好きなんですが。

http://www.nmsu.edu/~ucomm/Releases/2001/September2001/Torrez.html

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レッズは反共映画ではないでしょう 投稿者:一同窓生  投稿日: 3月13日(水)20時07分22秒

インターナショナルの歌声が流れるなか、レーニンが登壇するさまはまさに「ロシア革命礼賛映画」という印象でしたがね。

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「アカ狩」・その2 投稿者:菊  投稿日: 3月13日(水)18時38分18秒

「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーが「マッカーシー委員会でウソの証言をして、仲間を売った」と聞いた時には、びっくりした。「ライ麦畑でつかまえて」はみんな、よく読んでいたし。

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アカ狩り 投稿者:つむじ風  投稿日: 3月13日(水)13時14分47秒

FBIが徹底的に弾圧したために当時数万人はいたアメリカ共産党員は数千人の単位まで減ったと何かで読みました。数値はうろおぼえですのであまり参考にはなんりませんが。
そういやディズニーは反共協力者で仲間を次々と密告したと聞いています。噂では密かにナチスに共感を覚えていたとか。

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当初のソ連の目標の一つ 投稿者:モンゴル  投稿日: 3月13日(水)12時58分18秒

 それは、第二のアメリカ=自由で豊かな共和国でした。また、1910年代はアメリカの社会主義黄金期とされ、階層を問わず社会主義運動に好意的であったと思います。

 まぁ、内戦期に多くが幻滅を感じたようですが。それから、隣の国=メキシコでロシア革命の英雄が殺されたことも、共産主義への嫌悪感を増大させたでしょうね。マッカーシズムという馬鹿げた騒動はともかくとして、アメリカでの反共はとっても重いもの(=容易には除去できないもの)があります。

 ところで、USAではいわゆる共産党(ガス・ホール派)よりも、トロツキストの方が力も人数もあると聞いていますが、どうなんでしょう。
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Re:レッズ 投稿者:まっぺん  投稿日: 3月13日(水)10時43分20秒

ジョン・リードは当時ジャーナリストでありアメリカ共産党じゃありませんでしたか? それと『世界を震撼させた十日間』が出版されたとき、アメリカでは絶賛され、ニューヨークタイムズだったかが好意的な評論を書き、当時のアメリカ大統領からも賛辞をもらったというような文章を読んだ記憶があります。
記憶ちがいかな?
レーニンは絶賛し、ロシア語版の序文はクルプスカヤが書いてますね。

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レッズ=アカ 投稿者:菊  投稿日: 3月13日(水)09時45分05秒

ジョン・リードはロシアに行く前は、反ボルシェビキだったのではなかったのでしたか?「世界を揺るがした10日間」は、日本支部の指定文献だったし(違ったかな)、ボルシェビキにはとても好意的だという印象がありますが。

ウォーレン・ビーティーと?(女優名を忘れた)の「レッズ」は反共映画ではなかったと思うけれど。リリアン・ヘルマン原作の「ジュリア」と並んで印象に残っています。リリアン・ヘルマンとジョン・リードはアメリカでの生活が重なっている??そんなことないか。

今、Redsと副題が付いた「アカ」を読んでいます。昔、新日和見派とでっち上げられた川上徹さんの自伝的なルポルタージュ。川上さんは一回り上の世代ですが、とても共感するところがあります。なかでも引用されている古在由重の発言がいい。古在由重の書いた物を少し読んでみましょう。

20年以上の党歴を持った共産党の活動家に、「新日和見派」と聞いても「何それ、知らない」。何だったんでしょうね。あれは。

世界情勢を陰謀めいた話しぶりで語る山川暁夫さん(何年か前に亡くなったんでしたね)が新日和見派の頭目にでっち上げられていた。
取り急ぎ。アカの感想はここでの議論とも重なるので、また改めて書きます。

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レッズ 投稿者:つむじ風  投稿日: 3月13日(水)08時52分29秒

ジョン=リードが反ボルシェビキかどうかは知りませんが、「世界を震撼させた十日間」はレーニンが激賞して、革命の真実を世界中の人に読んでもらって知ってほしい、というようなニュアンスのことをいったそうです。ちょっと記憶がアワワ状態でなんですがレーニンが評価していたことは確かです。

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IWW 投稿者:れんげ  投稿日: 3月13日(水)01時57分38秒

のチラシです。ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで1913年6月7日に開催された「パターソン・ストライキ・ページェント(野外劇)」のチラシで、ジョン・リードが脚本と演出を担当しました。ビデオを一時停止して、じっくり見ましたが間違いないようです。

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クレムリンの壁 投稿者:れんげ  投稿日: 3月12日(火)23時30分10秒

 現在でも変わりはありません。最近では去年の9月に行ってきました。スターリンの像もそのままです。観光名所になっており、いつでも長い行列で、警官の誘導にしたがって見学します。
 レーニン廟のほうは今は衛兵はいませんが、無名戦士の墓のほうには詰所も新設してあって、こちらは定時の衛兵交代式をやっています。マネージ広場地下は大ショッピングセンターになっており、ここはもう西側世界そのものです。

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Re:朝日新聞3/11日夕刊を見よ! 投稿者:木田@親ソ派トロ  投稿日: 3月12日(火)20時50分10秒

地方版では今日(12日)の読書欄にあります。

ところで、17日の深夜1時(つまり18日の午前1時)からNHKのBS2で
「レッズ」を放映予定です。反共主義者といわれるウォーレン・ヘ?イティが監
督、脚本、主演で、ホワイトハウスの上映会ではレーガン大統領も絶賛した
そうで、反共映画というふれこみだったようですが、封切りを見た時にはそ
んな感じはせず、蜂起の場面では感動したことを覚えています。
インターナショナルやトロツキー赤軍の歌なども入ってます。

昔、ソ連に行ってレーニン廟を見学したときに、クレムリンの
壁にそって革命家の墓碑銘がありましたが、ジョン・リードと
片山潜の名前を見つけたときにはやはり感激しました。
あそこは、現在も同じようになっているんだろうか。

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熊谷直実論文が『国際主義』に掲載されました 投稿者:まっぺん  投稿日: 3月12日(火)20時45分25秒

いまアップロード作業中でしょうか? まだ読めない。

http://www.ngy1.1st.ne.jp/~ieg/ieg/inter/vol5-2/vol5-2j.htm

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朝日新聞3/11日夕刊を見よ! 投稿者:まっぺん  投稿日: 3月12日(火)18時39分12秒

「マガジンウオッチ」に「トロツキー研究」と「虹色のトロツキー」のことが載ってます。

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党のインターナショナルという概念は 投稿者:まっぺん  投稿日: 3月12日(火)12時37分02秒

コミンテルンからはじまったものです。第一、第二インターはそうじゃなかった。
労働組合も加入していて、しかも「一国一支部」でもなかったはずです。
それで、これまでの情報から勝手にまっぺんが想像しているだけなんだけど、
「複数党派のインターナショナル」=第四インターと、もうひとつ
「大衆的インターナショナル」というものを想定しているんじゃないでしょうか?

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RE:三番目については、もっと広いんじゃないのかな? 投稿者:鬼薔薇  投稿日:3月12日(火)01時26分11秒

>まっぺんさま

>3)にまとめたのは、ヨーロッパで実際に起こっている事態について考察したものですが、
>アタックに結集する運動グループのことを念頭においています。
>この運動は「投資に対する課税」「遺伝子操作農業への抗議」といったもので
>そこに集まっているのは労組などもありますが失業者や外国人労働者などです。だから
>鬼薔薇さんが分類したような「何らかの未来像を想定した左翼」ですらないんじゃないで
>しょうか?

 ご趣旨了解いたしました。でも、そうするとここで構想されているのは「党」の国際組織ではなく、大衆組織インターということになりましょう。 統一書記局は「党」を「大衆組織」へ解消する方針なのでしょうか?
 でしたら本当に画期的!と思います。
 
 ひと昔まえなら「解党主義」と批判されて査問ものでしょうけど、一度はこの次元にまで降りて、現代(21世紀)盛会における「変革の主体」というものを探り当てることが必要ではないかとわたし考えております。

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スペイン「デモ=テロ」規定 投稿者:まっぺん  投稿日: 3月11日(月)14時56分39秒

アタック・ニュースレターからの情報です。
三次会のほうに流しておきます。
詳細は http://www.jwj.org/SLAP/A4/2002.htm
(英語です)

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デモ=テロ!? 投稿者:AIT久我山支部(準)@後衛  投稿日: 3月11日(月)14時37分24秒

>>議長国スペインはデモへの参加をテロと見なすように

 「本家」AITは何をやってるんだ?(他国=ひとのことは言えませんが(^_^;;)

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つづき。二番目についての補足 投稿者:まっぺん  投稿日: 3月11日(月)10時44分22秒

>「トロツキズム」の存在意義ははソ連・スターリニズムあってのものに
すぎなかったということでしょう。
という鬼薔薇さんの指摘、いいとこ突いてると思います。

ここで以前「四トロは新左翼かどうか」の話題がでましたが、それにも関連しますね。
むかし僕たちは「我々は新左翼ではない」という意識を持っていました。
その真意は「君たちはきのうや今日できたばっかりの新左翼だろ?オレたちゃロシア革命の伝統を担う党派なのだ!」
という優越主義的意識に基づくものだったんじゃないかなー? いま振り返って思うと。
つまり、「ロシア革命」にこだわる党派であったという事です。

その理由は、ロシア革命が、実際に20世紀最大の歴史事件というべき重要な意味を持っていたからでしょう。
それまで現実には存在しなかった「社会主義」への希望が「ロシア革命」を突破口として切り開かれた時、
世界の共産主義運動はロシア革命のたどった道を手本とし、あるいは少なくともそこから多くを学ばなければならないという
意識を作り出してきたと思います。
しかし、その「正統性」がスターリンによって簒奪されてしまった時、トロツキストは
「いや!正統性があるのはこっちの方だぁ!」と主張し続けてきた。
言い換えれば「ロシア革命本家」の跡目相続争いであったといえる。

しかし、その「革命の本家」が消え去ってしまった現在、あえてロシア革命を持ち出す意味はどこにあるでしょうか?
もちろん、ロシア革命からは多くの教訓をくみ取る必要はあるとしても。
まっぺんが2)にまとめた「連合党」的追及は、もともとトロツキズムに存在した複数主義のタテマエを超えて
積極的に行われているように見えますが、この理由は「本家かいめつ」によって
トロツキストが「トロツキズムの優位性」意識を捨てたという事でもあるんじゃないかと思う。

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三番目については、もっと広いんじゃないのかな? 投稿者:まっぺん  投稿日:3月11日(月)10時16分18秒

鬼薔薇さんへのレスです。(^^)
3)にまとめたのは、ヨーロッパで実際に起こっている事態について考察したものですが、
アタックに結集する運動グループのことを念頭においています。
この運動は「投資に対する課税」「遺伝子操作農業への抗議」といったもので
そこに集まっているのは労組などもありますが失業者や外国人労働者などです。だから
鬼薔薇さんが分類したような「何らかの未来像を想定した左翼」ですらないんじゃないでしょうか?
もっと切実な、「現状では暮らしていけない!」という人々の集団であるように思われます。
マンデルは7年前に亡くなりましたが、その直前の分析では現代資本主義を長期下降線上にあるとし、
その時代の闘い方は何よりも反失業闘争が主軸になると言っていました。
現在世界中で取り組まれているのは、まさにそれでしょう。

ところで、テロ関連ニュース!
欧州評議会において議長国スペインはデモへの参加をテロと見なすように提案したそうです。
今後は、どんなささやかなデモでさえも「国家への抗議」に対しては弾圧が強化されるようです。

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左翼再結集構想の綱領的諸問題 投稿者:鬼薔薇  投稿日: 3月11日(月)00時15分38秒

>まっぺんさま 大げさなタイトルでございますが中身はささやか(笑)。
 実は次の部分、ちょっと「順序」に乱れを感じたのですね。

>3)そして、さらに、「共産主義であること」にこだわらない広い国際的運動へのチャレ
>ンジも盛んにおこなっている。ここには、市民主義的な見地から、あるいは同じ左翼でも
>アナーキストも含めた相当ひろい統一戦線が追及されている。

 上の「共産主義者」を「マルクス主義者」と置くとすれば、
 @マルクス主義者
 Aマルクス主義以外の共産主義者
 B共産主義者以外の社会主義者
 C市民主義左翼
 といった感じなら、同心円的な範囲拡張のシェーマとして了解しやすいものに思えます。実のところこんな分類がどこまで意味あるものかどうかはわかりかねますけど、ここで、Cとしては「エコロジスト」のような社会運動潮流、Bとしてはいわゆる「社会民主主義」および「革命的サンディカリズム」、さらには「ユートピア社会主義」の潮流を思い浮かべております。
 
 それらが「インターナショナル」に包摂可能かどうかの問題はさておくといたしまして、問題はAでしょうか。Aとしてわたし、お書き込みにある「アナーキスト」を考えます。「無政府共産」のスローガンがありますように、アナキストもまた「国家の廃絶」を明確に掲げる「共産主義者」でございましょう。概念上の分類ではなく実践思想の問題として、今もういちど「マルクス主義」と「アナキズム」の歴史的分岐点に遡った検討がされてよいのではないかと思うのです。

 いわゆる「20世紀社会主義」の問題というのは、詰まるところ「国家社会主義」(ナチスの「民族社会主義」ではなく)モデルに収斂したところにあると思いますし、それはまた、アラブ社会主義やアジア社会主義の例にみられるように、「マルクス主義」の範囲を超えて体制として成り立ってきたと思います。そこには、政治的にも思想的にも広義の「ファシズム」との相互影響をみないわけにはまいりません。新しいインタナショナルが構想されるとすれば、こうした「国家社会主義」との政治的・思想的分岐を明確にすることがひとつのメルクマールになろうかと存じます。もう少し考えますとそれは、「インタナショナル」という概念をも超えて「グローバル」なものなのかもしれません。資本制のグローバリズムに対する民衆のグローバリズムを対置する結集体、という意味で。

 ここでの大きな問題は、インダストリアリズムと反インダストリアリズムの綱領的諸問題でございましょう。マルクス主義がイメージしてきた「プロレタリアート」像は、近代産業から生まれる労働者階級であったこと、申すまでもございません。20世紀の最終段階、これに対して資本制の側から「ポスト・インダストリアリズム」が提唱され、情報産業や金融業の優位性が全面に出てまいりました。90年代の「グローバリゼーション」の主役たちはまさしくこうした分野の拡大を基礎としております。この「超近代主義」に対して「反グローバリズム」には明確な「反近代主義」の色彩がございます。一時期のイヴァン・イリイチの影響などもむろんそのひとつの現れとみてさしつかえないものと思えます。マルクス主義が言う「プロレタリアート」概念は、こうした中でもう一度洗いなおされるべき位置にあるのではないでしょうか。あえて「綱領的」と申すゆえんでございます。
  
 「インタナショナル」は「党」の問題でございましょうが、その基盤となる大衆運動の結集の論理を踏まえねばならぬとすれば、「マルクス主義者」の再結集を構想するにしても、この程度の綱領的問題を射程に入れた議論が必要ではないかと、WSFの「宣言」など読むにつけ、こうした感じを強く持つ次第でございます。

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カルトになりおってこわいのお 投稿者:すえいどん  投稿日: 3月10日(日)16時28分52秒

「かわいそうに、両方ともカルトになりおって。こわいのお。」という共産じじいさんのお言葉で思い出しました。1958年11月29日付生田浩二の島成郎宛手紙「・・第4インター日本支部なんてものに、色目を使う必要は、毛頭ないと思う。今一つは、黒田にしても、栗原にしても、危なっかしくて、こちらのアキレスけんになる人物でしかない。まあ、翻訳、その他に動いてもらう以外に、妙なところに手をつけないように注意してもらうことだ」(遺稿集433頁)この辺は見るところを見てたということでしょうか。

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自己清算の自己保存?>日本共産党 投稿者:鬼薔薇  投稿日: 3月 9日(土)15時30分53秒

 不勉強ながら生田あい『誤謬』(論創社刊)で初めて知ったのですが、日本共産党主流は、「旧ソ連は社会主義ではなかった」と従来の見方を転換・転倒させたのだそうですね。1930年代からすでに変質してしまっていたとのことだそうですが、そうすると1930年代に結成された日本共産党は、結党以来ずっと誤った信条の上に立ってきたということになるのでしょうか。これでは栄光の「獄中18年非転向」も意味を失いましょう。「プロレタリアの祖国」のため拷問や弾圧で死んだ先達たちは無駄死に? 過去のあれこれの「誤り」の隠蔽ではなく、自己史全体をまるごと清算してしまう道へ踏み込んだのでしょうか。その清算で今の自己を正当化し温存する? 「左翼統一戦線」は、組織エゴから発するこういう無節操をきっちり排除してかからなくてはなりません。
 
 「ソ連は社会主義ではなかった(国家資本主義だった)」→「社会主義はまだ試されていない」という論理らしゅうございますが、考えてみますとこの論理、トロツキズムや新左翼にもまま見られたものではなかったでしょうか。スターリン主義だったからああなった、正しいマルクス主義ではああはならない、スターリン主義を一貫して批判してきたわがマルクス主義の正しさはソ連崩壊などで揺らぐものではない、うんぬん。他人の振り見てわが振り直せ、という言葉もございますが、この種の「無謬性」を徹底的に拭い去らなければ「左翼」などと自称すること自体が恥でしかない、という程度にはソ連崩壊は歴史的事件であったと思います。

>2)そのうえで、ソ連崩壊のあと、スターリニズムに対抗する「正統派ボリシェヴィキ」
>という位置づけは意味がなくなったという主張が見られます。

 「トロツキズム」の存在意義ははソ連・スターリニズムあってのものにすぎなかったということでしょう。これが「反対派」体質を脱ぎ捨てて「責任党派」へ前進する契機であれば、画期的と存じます。「左翼統一戦線」もまた、階級闘争に対する責任意識の共有を基盤にして初めて歴史に意味ある存在となりましょう。であれば諸党派は、現実の大衆運動でその責任感覚をお互いに検証しあう関係を取り結ぶことから始めなくてはならぬかと存じます。
 
 まっぺんさんご紹介の「かけはし」のアルゼンチン報告を拝見しても、党派組織だけの離合集散など無意味、大衆闘争の前進だけが「連合」や「統一」の現実的基盤となりましょう。そのなかで「革命思想」の革新もまた可能となるはずでございます。日本新左翼の60年代は、その悲惨な失敗の歴史として厳密な総括が問われるところと存じます。

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もひとつ、伝わらなかったこと 投稿者:TAMO2  投稿日: 3月 9日(土)12時20分02秒

 運動は、やっぱり、権力へ意志を反映させる、あるいは権力を奪取できないと、意志を反映させられない、特に、資本の運動がアタリマエのように世界を前提としている今、世界党がなければ、運動側の意志を権力に反映させたり、権力を奪取できないのでは? ということです。

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統一書記局は何を考えてる? 投稿者:まっぺん  投稿日: 3月 9日(土)10時41分58秒

これまでの「かけはし」情報(15回大会議案書その他)から総合すると、第四インター派は三段階に分けて考えてるのかなー?

1)まず、これまでのトロツキズムに基づく理論活動・党派活動は肯定しつつ、ますます重要である、といってます。

2)そのうえで、ソ連崩壊のあと、スターリニズムに対抗する「正統派ボリシェヴィキ」という位置づけは意味がなくなったという主張が見られます。そして、左翼諸党派を糾合した「連合党」的な追及をやっている。たぶん「第四インター」の加盟対象として想定しているのは、この範囲なのかな? なお、コミンテルンはソ連成立の勢いでつくることができたのでソ連が「本部」だったと思うけど、第四インターはたしか「本部」というものはないと思います。

3)そして、さらに、「共産主義であること」にこだわらない広い国際的運動へのチャレンジも盛んにおこなっている。ここには、市民主義的な見地から、あるいは同じ左翼でもアナーキストも含めた相当ひろい統一戦線が追及されている。議案書の中に「大衆的インターナショナル」という表現があり、それはこれまでコミンテルンも挑戦できなかったひろいものであると規定されています。そして、もしそういうインターナショナルができた時に、それを自分たちが拒否するのはセクト主義である、とマンデルは言ってます。だから、「第四」のさらにさきに、番号がつくのかどうか知らないけどこれまで四つのどのインターナショナルにもつくれなかった大衆的なインターナショナルを創る(あるいは出来つつあるならそこに加盟する)ことを考えているようです。

インターネット時代に入って、資本の側のフットワークもますます軽快になってきているのだし、「インターナショナル」はますます必要になっていると思うんだけどなぁ。あとは、「どんなインターナショナルをつくるのか?」という問題だと思います。とってつけたような言い方になるけど、そうするとますます「内ゲバ」なんてやってらんないね。(^^)

※追加情報!アルゼンチンでも左翼統一戦線の機運が高まっているそうです。「かけはし」より

http://www.jrcl.net/web/frame0311b.html

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臨夏さんからの投稿 投稿者:まっぺん  投稿日: 3月 9日(土)10時13分36秒

情報は、一組織が集約して、みんなが同じものを共有しなくても、
それぞれが、個性的な情報を、各場にもちよって、対話交流したらええと思います。

そのなかで、更なる統一と分裂がおこり、
地球上を、さながら遊牧民のテント村があちこちに出現しては消えていく
ような
リゾーム現象が展開するというイメージを持ってます。

コミンテルンも、モスクワにずーっと居るのでなく、
あちこちに離合集散・興亡していく、と。
そういうものであれば、一時的、局所的な
「コミンテルン」も、あったらええな、と思います。

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ネットがある限り 投稿者:noiz  投稿日: 3月 9日(土)01時24分04秒

情報は分散したまま蓄積していく、というのが現実。個々のサーバが「繋がってるだけ」なんですよ。それをいかに集権的に管理するかということよりも、いかに個々に活用するかということが問題になるのだと思われ。確かに臨海点を越えつつある状況においては、そうした分散・協働のありさまがいかにも歯がゆいものに思われようとも、一旦こうして拡散した情報は「自由にならざるをえない」と思います。

瞬時に、しかも等価なコピーがいくらでも可能な電子情報は集権的に管理できるかどうか、物理的にも無理があると思われ。それが可能なのは時の権力による規制のみではないでしょうか? まさにプログラムとしてのコードを規制としてのそれに無理矢理なさしめんとするは…

自発的な集合するイニシァチブ、集権と表現してもいいですが、それは可能なのだろうか… 分からん!

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>ニュースソース 投稿者:noiz  投稿日: 3月 9日(土)01時16分04秒

例えばこんなところが。ただし、ここの運営者氏が「ヒマ」な方なのかどうかは存じませ ぬ (^^;;
http://www15.big.or.jp/~peace/

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