四トロ同窓会二次会 2002年9月24日〜30日

誰でも歓迎!何でも自由に投稿してください。投稿内容は過去ログに保存します。「赤色土竜新聞」その他に掲載する場合もありますのでご了承ください。
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日朝問題に関する緊急声明(2) 投稿者:イレギュラーず  投稿日: 9月30日(月)18時44分54秒

では、続きです。賛同者名とフレッツのコマーシャル部分は省略しました。
既に読んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦。

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       日朝間における真の和解と平和を求める緊急声明

 日朝首脳会談において、朝鮮民主主義人民共和国(以下「共和国」)による日
本人「拉致」問題について、共和国政府が基本的な事実を認め謝罪した。生存者
5名、死者8名という発表がどこまで事実なのかということは現在の段階では確
かめようがないが、理不尽なかたちで個人の生が踏みにじられたことに変わりは
ない。共和国政府、あるいは政府に関係する機関が「拉致」に携わっていたとい
うことが事実とすれば、それは国家による犯罪であり、その責任は重い。
 同時に、私たちは、戦前・戦中期、日本が朝鮮半島を植民地支配する状況の中
で、多くの朝鮮人が日本に「強制連行」された事実も忘れることができない。多
くの場合、「強制連行」が「拉致」にひとしいものであったことは、すでに1992
年・1994年に日本政府が認めているところでもある。日本人被害者に遺された家
族がいるように、朝鮮半島の人びとの中にも遺された家族がいる。あるいは、日
本軍によって「慰安婦」とされた過去ゆえに半世紀にわたって孤独の日々を過ご
し、いま、日本政府に対して謝罪と補償を求めている人びとがいる。しかし、日
本政府は半世紀以上にわたってこの問題を放置し、正式な謝罪と補償を行ってこ
なかった。
 人間ひとりひとりの生はかけがえがない。そのことは、人種・民族に関わりな
く、ひとしく真実なはずである。それにもかかわらず、しばしばこの真実は現実
の力の前に翻弄されてきた。半世紀前のことだから、あるいは戦争中だったから
という弁明がなされることもある。しかし、過去の痛みは大きくなりこそすれ、
消えることはない。朝鮮半島において「冷戦状態」が継続していることも事実で
ある。半世紀前のことだから、あるいは戦争中だったからという弁明によって日
本政府・日本人による犯罪的行為を看過してしまうならば、共和国政府に対して
謝罪や補償を求めることもできなくなってしまうだろう。自らの属する国家によ
る犯罪的な行為や個人に与えた苦痛に対しては看過・黙認しながら、他の国家に
よる犯罪的な行為だけを一方的に指弾するような「ダブル・スタンダード」は、
断じて許されるべきではない。
 日本社会におけるテレビ・新聞・週刊誌などのマスメディアは、しばしばこの
ような歴史的視野も自己省察も欠いた「北朝鮮」報道を繰り広げている。そして、
メディアのセンセーショナルな論調に煽られるようにして、朝鮮学校生徒への投
石・脅迫電話など在日朝鮮人(朝鮮籍・韓国籍・日本籍を含む)に対する暴力的
な行為が繰り広げられている。そのことに対して、私たちは強い憤りと憂慮を感
じざるをえない。「ダブル・スタンダード」に開き直った世論とは異なる世論を
形成しなくてはならない。
 日本と共和国政府との「国交正常化」交渉が再開し、朝鮮半島において南北の
脱分断への動きが進んでいることを私たちは歓迎する。和解と平和へのプロセス
が始まりつつある今こそ、歴史を省みるべき時である。歴史的に積み重ねられて
きた暴力と不正義に対して、公正な判断を求めるべき時である。「過去の克服」
は、過去の忘却からも、「国益」に基づいた損得勘定からも決して導き出されな
い。「過去の克服」は、暴力と不正義への批判から始めらなければならない。人
間ひとりひとりの生のかけがえがなさに対する想像力が今ほど求められている時
はない。それは、人間としての最低限の想像力であり、その想像力なくして日朝
間における真実の和解と平和はありえないのだから。
                            2002年9月26日

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日朝問題に関する緊急声明(1) 投稿者:イレギュラーず  投稿日: 9月30日(月)18時38分05秒

知り合いから以下のメールが届きました。長いので、HP管理人さんの許しを得て転載しますが、投稿データの関係で趣旨と本文の二つに分けて投稿します。

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(転載歓迎)

  「日朝間における真の和解と平和を求める緊急声明」への賛同の呼びかけ

 今日の日本社会における「北朝鮮」報道はあまりにもおかしいのではないか。
「制裁措置」をはじめとした強硬論ばかりが目だっているが、「拉致」問題をめ
ぐる報道は明らかなダブル・スタンダードなのではないか。9・11事件以後の
アメリカでアラブ系の人々に対して暴力が加えられたように、メディアによって
煽られる敵意と憎悪の中で在日朝鮮人に対する暴力が行使されている状況を黙っ
てみていてよいのだろうか。
 下記の声明文は、こうした思いにつき動かされながら、朝鮮半島の歴史に関心
を持つ若手研究者が中心となって作成したものです。
 朝鮮語への翻訳も作成して、できるだけ多くの人に読んでいただきたいと思っ
ています。ネット上で流すばかりでなく、雑誌等のメディアで発表する可能性も
模索しています。
 賛同していただける方は、メールのタイトルを「緊急声明賛同」として下記の
要領で reconcile@ml-c6.infoseek.co.jp までメールをお寄せください。でき
るだけ早く発表したいと思いますので、期限は9月30日(月)とさせていただきま
す。

(1) お名前:
(2) 所属団体、居住地、肩書きなど:
(3) 電子メール他:
(4) メッセージ:

【注】
 (1)・(2)は公表することを前提としています。
 (2)の所属団体、居住地、肩書きなどは声明を賛同する主体の多様性を示すた
めのものであり、自由に記していただいてかまいません。空欄でもけっこうです。
 (3)はこちらからお知らせをお送りするためのもので、公開・転用等は一切い
たしません。電子メールがない場合は、他の連絡先をご記入ください。連絡がい
らないという場合は記入なさらずとも結構です。
 (4)は任意です。ご本人の了承を得た上で公表させていただくこともあります。

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TAMO2さま> 投稿者:臨夏  投稿日: 9月29日(日)22時56分27秒

新・討議の砦、(ここに書いてよかったんかな)、
ググってはじめて行きました。
知りませんでした、すみません(^^;
あまり、趣味者界を出歩かんものなので。
ここで馴染みのかたもいますね、またなんか書けたら書き込みますvv

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■「イラク攻撃と日本の戦争協力」について考える会@静岡■ 投稿者:赤い山女魚@静共闘  投稿日: 9月29日(日)22時54分43秒

02年10月4日(金)午後7時〜 
アイセル21(静岡市東草深町)33集会室

「9・11」、アフガン空爆、有事法制、「悪の枢軸」・・・・
「9・11」から1年、米国はアフガン空爆に続き、イラク攻撃の準備を進めています。アフガン攻撃を支援し有事法制成立を目指す日本政府はイラク攻撃に関しての対応を検討しています。
 こうした中、私たちは何をすべきか、何が出来るのか(あるいは出来ないのか)、などについて話し合いをしたいと思います。

 現在は白紙状態です
興味ある方はどなたでも参加できます。具体的なことは何も決まっていません。みんなで考えていきましょう。

よびかけ 西沢宏明 松谷清 森正孝 ほか
連絡先 西沢宏明akaiyamame@h4.dion.ne.jp
〒420-088静岡市安東1-12-1 電話054-248-9249
http://8549.teacup.com/akaiyamame/bbs

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野次馬さま> 投稿者:臨夏  投稿日: 9月29日(日)22時48分02秒

まっぺんさん、広告認可おおきにさまです!(^-^)
それで、もうちょっち(笑)

野次馬さんへの文言も、話しの都合上、こっち↓に書いてます。(臨夏メイン板)
http://6518.teacup.com/rinka/bbs
よろしければ、御覧ください。

あの、昔の常連さま(^-^も来てくれはり、嬉しい感じです(笑)
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かけはし最新号から 投稿者:まっぺん  投稿日: 9月28日(土)19時05分10秒

不破哲三批判の(2)が出てます。
http://www.jrcl.net/web/frame0926h.html

臨夏さん、かまいませんよ〜。どんどん宣伝してくださいまし\(^o^)/

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とりあえず、勝手に宣伝します。 投稿者:臨夏  投稿日: 9月28日(土)18時15分18秒

いま、わたしの持ってる板で、論争が起きかけています。
よろしければ、御笑覧あれ(^^)
まっぺんさま>
尚、勝手に自分の宣伝してまいましたが、不適当であれば、削除いたします。
その際は、すみませんです。

臨夏メイン板
http://6518.teacup.com/rinka/bbs

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それはあまりにも・・・ 投稿者:まっぺん  投稿日: 9月26日(木)13時54分49秒

善意に解釈しすぎだと思うけどなぁ。(^^)

不破氏自身が、市場経済やブルジョアジーの意図に対して
「善意」に解釈しすぎている事に警戒するべきじゃないでしょうか?
そして彼のの「善意の解釈」は党(中央)の方針による意図的なものです。

つまり事実の検証・総括から方針をたてるのでなく、逆に
「ブルジョア政党と同盟する」という党の方針にしたがって、
市場経済の問題点を不当に過小評価していると言うべきではないでしょうか?

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ちょっと行き過ぎた批判かな? 投稿者:TAMO2  投稿日: 9月26日(木)11時52分06秒

 まっぺんさんのリンク先、読みましたけど「レーニンと資本論」以降の彼の言説を
趣味的にウォッチしている身としては、不破氏の肩を持ちたくなります。

 不破氏が否定したがっていることは「共産主義党派は即座の計画経済導入を目指す」
という、誤った風説なんじゃないでしょうか。中国の講演では、市場の持つ否定的側面
を論じています。細かいところでは、靴の例は、噛み合っていないし。

 練って、投稿します。

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赤い山女魚@静共闘 さんへ 投稿者:アイランダー  投稿日: 9月26日(木)09時18分36秒

仰っていることは、「おおむね」理解できるつもりです。

>、、、性格であるが故に、黒パンとの件はうやむやに出来ない、とも言えるのです。

その事に関しても、「おおよそ」分かる気がします。
先の「おおむね」と「おおよそ」としたのは、赤い山女魚さんの現在の心情性を完全に理解できるものでもないと思うからです。ただ、仰っていることは理解しているつもりです。

>黒パンに私の問いかけに答えるように、進言する方が理にかなっているかと思います。

進言するか、どうかはともかく、少なくとも黒パン氏の発言(発言があったとして)が更なる「こじれ」を引き起こしていくものと感じたなら、やはり私は書き込みたくなったのだろうと思います。
その場合は、また、赤い山女魚さんに対する内容とは違うものになったのかも知れませんね、。

>アイランダーさんの考えに沿えなくて申し訳ありません。

その事に関しては、全くお気づかいの必要はありません。もともと、私が側からしゃしゃり出てしまったことですし、考えというより、気持ちのみを表したにすぎませんから、。
私自身のかってな気持ちを書いてしまい、逆に気を使わせてしまったようです。
私の方こそ、申し訳ありませんでした。
それでは、、。

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参考資料(^^) 投稿者:まっぺん  投稿日: 9月25日(水)22時04分40秒

不破哲三が『科学的社会主義を学ぶ』を書き、共産党は党をあげてこれを宣伝しまくってますが、その要点は、資本主義を打倒することなく共に進んでいこうとするものです。そして、市場経済をほめたたえることによって市場経済の暴虐ぶりから目をそらせるという、きわめて反動的な役割をになっている。「かけはし」最新号に掲載された日本共産党員の投稿はこれをバクロしています。市場経済の自由化がいま、どんなに人類を危機においやりつつあるか、その事実について無関心でいるべきではないと思います。

http://www.jrcl.net/web/frame0920h.html

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>「自由」市場では環境問題は解決しない  投稿者:赤い山女魚@静共闘  投稿日: 9月25日(水)21時28分34秒

一般的にはそうだと思います。ただ、適切なルールが設定されてそれをみんなが守るという理想状態を想定した場合を考えて見ます。

 例えば現在自治体が処理しているゴミについて、排出した人がそのコストを負担するとします。ゴミ処理にコストがかかる製品は消費者が敬遠し、市場から駆逐される事になります。「生産段階での資本主義、廃棄段階での社会主義」が使い捨て製品の氾濫の原因とも言えるのでは。各々が自分の利益を最大にするように行動する事が、環境上も最も良い行動となるよう誘導するようなルールを設定できればいいのですが。

 赤字確実といわれる静岡空港も、一切民間がコスト・リスクを負担するということなら、建設されないと思います。

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>アイランダーさん  投稿者:赤い山女魚@静共闘  投稿日: 9月25日(水)16時24分39秒

返事が遅くなってすみません。私のほうこそ対した事はしていないですが、評価して頂いてありがとうございます。

>それこそ、赤い山女氏、黒ぱん氏からみれば「関係ないよ」です。

ネットでやり取りしているので、誰でも関心ある人は意見を述べて構わないと思います。

その上で、私の考えを。
 
 私は、理屈として納得できない事については納得できないのです。米国や日本の戦争行為を弾劾する事も、黒パン(もはや、敬称をつける理由はない、と判断しました)との件も、私のこの性格から派生していると思われます。だから、「共通の敵を相手にしているのだから」というのも話としてはわかるのですが、「日米の戦争行為を許さない」と思う性格であるが故に、黒パンとの件はうやむやに出来ない、とも言えるのです。

 今回のこじれの原因は相当程度、黒パンにあります。だから私に対してより、黒パンに私の問いかけに答えるように、進言する方が理にかなっているかと思います。

アイランダーさんが私に気を掛けてくれた事は、大変うれしい事です。ありがとうございました。アイランダーさんの考えに沿えなくて申し訳ありません。

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うーん 投稿者:黒目  投稿日: 9月25日(水)15時59分30秒

やはりさ、「自由」という概念が、「資本の自由」という意味の方に簒奪されちゃってる状況って、極めてまじいんじゃねーかと。んで、市場なり資本なりをコントロールする主体として、左翼の側が国家という枠組を使用してきたわけで、んで、いまここにきて、国家の解体を主張する自由市場主義者が登場しているわけで。そのへんのさ、「国家の廃絶」とゆう左翼の公約はどこにいってんねんという問題も、問われてるんじゃないかと思うのです。

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恥ずかしながら 投稿者:野次馬  投稿日: 9月25日(水)13時13分39秒

>特にマルクス経済学の影響を受けておられる方は。

私、マルクス経済学はからきし駄目です。体質的に受け付けない。
最初に書いたように、最近「反米愛国」気味なんで、
ナショナリズムを粉砕する論理を期待していたら、
アメリカンナショナリズムの理論そのものではないですか。

もうひとつだけ。
p206の「生物種多様性保全」を強引にディープ・エコロジストにつなげている
奇妙奇天烈な論法ですが、
この著者、もし詐欺師でなかったら、かなりのアホですよ。

岩槻邦男先生の本、どれでもよいから、斜め読みでもよいからお読みなさい。
ああ、恥ずかしい。

なお、このトンデモ思想リバータリアニズムの文脈抜きで
外国人参政権の話題だけ切り離して賛否を問うというのは、
何か意味があるのですかね。以上、この件終わり。

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「自由」市場では環境問題は解決しない 投稿者:noiz  投稿日: 9月25日(水)12時50分07秒

提題のとおりだと思うんですが、この場合の「自由」とはむろん「資本の自由」と解すべきでしょう。特に国家的制約・地域的制約をも超克してその活動をますます盛んにしている超国籍企業の活動の自由。そこには大多数の人間の自由などありはしない。

結局、市場自由主義としてのリバタリアニズムというものは、大戦後のニューディール民主主義が大嫌いな、「財産権は天与の権利」とする社会的富の独占者たちの自己欺瞞的な精神的フロンティアであるにすぎないわけです。

社会変革の思想なんて、20世紀以来ちっとも変わっていない。大枠で言えば。

中央集権的社会主義の「歴史は終わった」。だけど新自由主義は単なる繰り返しで全然新しくともなんともないし、やはり「終わっている」。でも人間の歴史総体が終わったんだろうか?

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では、あんまりなので。 投稿者:AIT久我山支部(準)  投稿日: 9月25日(水)10時18分26秒

 オカシクなる前の「自由意志」紙に一時期(1996年頃だっけ)に連載された
アナルコキャピタリズム批判が、そのまんま(というか原論的に)当てはまる
と思います。

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リバタリアン??? 投稿者:AIT久我山支部(準)  投稿日: 9月25日(水)10時13分55秒

 論外でしょう。おわり。

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どうもです 投稿者:自由精神  投稿日: 9月25日(水)10時12分24秒

>リバタリアニズムとは、「自由」の名による抑圧の正当化、居直りの理論と解しました。

そういう感想をお持ちになられる方はもちろんおられるでしょう。特にマルクス経済学の影響を受けておられる方は。今回は、外国人参政権についてみなさんのご意見をうかがいたいと思ったのが投稿のきっかけでしたので、リバタリアンに関する議論はまたの機会に。では、

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臨夏様 投稿者:野次馬  投稿日: 9月25日(水)09時45分17秒

ありがとうございます。
無知および無教養のためですが、
無意識の作用もあったようです。

推薦書を一読して、

野郎(マッチョイスム)

事大(おおげさな権威づけ)

感じてしまったための、フロイト的失態というのは、居直りすぎか?

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まことにしょうもない指摘で 投稿者:臨夏  投稿日: 9月25日(水)09時22分12秒

恐れいります、議論の内容に立ち入りもせず、申し訳ありません。野次馬さま>
>野郎事大
御存じかとは思いますが、念のため、「夜郎自大」です(^^;

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ざっと読みましたが 投稿者:野次馬  投稿日: 9月25日(水)06時37分33秒

自由精神様

リバタリアニズムとは、「自由」の名による抑圧の正当化、居直りの理論と解しました。

キモにあたる部分、すなわち私有財産擁護論の根拠の主張は

p76の、ロビンソンクルーソー物語
「無主の財を開拓する人の労」
につきるようですね。

結局のところ
「合衆国はずっと幸運だった。膨張する必要があればそこには広大な空き地があった」
という中西部開拓民の、野郎事大な植民地主義の論理がバックにある思想なのですね。

各所に見られる、著者森村進のどっちつかずの逡巡(ex.p202)はとても面白かったですが、基本的には、まともな人間が相手にすべきような学説ではない、というのが私の読後感想です。アメリカではともかく日本国内に限れば、危険な思想ですらない、単なるトンデモではないか、と思います。

特にp198からp201までの「自由市場は環境問題を解決する」という立論は抱腹絶倒でしたし、p204、p205あたり読むと、この著者は、現状における最低限の国際合意である「アジェンダ21」すらも読んでいないのではないかとしか思えませんでした。

権力を持っている人間は、必ずしもすべての法に従う必要はないが、
権力を持っていない人間は、すべての法に従わざるを得ない、
という、古今東西共通の現実に対して、経済的強者の活動に全面的自由を与えることが、
無法を跋扈させるという、小学生でもわかる程度の理屈をわかっていないだけのことだと思います。

最低限の「夜警国家」は、経済的強者の私兵になるのは火を見るより明らかなことです。
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アナルコ・キャピタリズムなど 投稿者:dk  投稿日: 9月25日(水)03時49分18秒

法哲学の分野では、現在、英米(というか米)が主流で、日本でも相当の蓄積がなされています。
このため日本でも、かなりの数の文献があります。

 文献紹介だけすが、アナルコ・キャピタリズムだと
 笠井 潔 1995 『国家民営論──「完全自由社会」をめざすアナルコ・キャピタリズム』 光文社,279p.
 あの笠井潔です(笑)

※とんでもぶりが話題の副島隆彦ですが、以下の文献は、某アメリカ思想研究学の人にも勧められたものです。
 アメリカの見取り図がかけます。

 『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』 講談社+α文庫
 トロツキストも紹介されています。(否定的ですが)

※彩流社から、以下の文献が出たそうです。
 『ニューヨーク知識人の源流』秋山秀紀著
(紹介文)
 『パーティザン・レビュー』に結集したユダヤ系ニューヨーク知識人の思想的原点!
 1930年代の政治と文学
 トロツキー、エリオット、ジッド、グリーンバーグ・・・先見性に富んだ知識人のスタート時における
 「希望と絶望」の声を再現する。

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ドンナヤツヤ 投稿者:臨夏  投稿日: 9月25日(水)02時25分09秒

noizさん>

『わが生涯』第22章が、「ニューヨーク」という名前です。
索引で調べましたが、該当人物は載っていなかったようです。
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質問 投稿者:noiz  投稿日: 9月25日(水)02時01分29秒

もしかして、あの(どの?)ラーヤ・ドナエフスカヤがトロツキーの秘書をしてたっていうのって、このニューヨーク時代の話なんでしょうか?

ちなみにドナエフスカヤはトロツキーに近いところにいながらにして、評議会共産主義 council communism も好意的に北米で紹介してたみたいですね。54年にはすでにカストリアディスらの『社会主義か野蛮か』に言及してる。
http://ca.geocities.com/red_black_ca/rdsoub.htm

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でんでん関係あれへんのですが、(口マネすまそw) 投稿者:臨夏  投稿日: 9月25日(水)01時55分58秒

メキシコシティちゅう地名は、悲しおますなあ、、
アステカの都、湖の中に聳え立ち、七つの橋で結ばれてた、
テノチティトランをぶっこわし、しかも英語読み!
自分では、そのテノチティトランと言うたりするんで、人に通じません(笑)

noizさん、mikioさん、御説明、大変勉強になりました。
趣味者的語調は、やはり馴染みます(笑)

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非常に趣味者的書き込みで恐縮なのですが… (w 投稿者:noiz  投稿日: 9月25日(水)01時49分00秒

「無政府主義的な市場原理主義」派というのは、世間(どこの世間じゃ)的にはアナルコキャピタリズムですよね。ちとマトリクス的に表現するなら以下のようになるかと。(斉藤さんとこの読めばいいんですけど)

アナルコ・キャピタリズム
(完全なるレッセフェール派、政府の市場介入を許容しないどころか政府の廃絶を言う)

ミナキズム
(最小国家主義。警察機能や紛争解決機関などの最低限の「ルール」の顕現を「最小の政府」と見立てて(つまり夜警国家論ですね)これを主張する潮流)

市場自由主義としてのリバタリアニズム
(これは概念としては範囲は広いと思います。上記の無政府資本主義や最小国家主義は、リバタリアニズムと言えなくもないし)

んで、本来、アナキズムとしてのリバタリアニズムは19世紀末に弾圧が激しかったフランスにおいて擬装的に付けられた名称だったと言われています(新聞名だった)。アナキズムには古くはボストン派アナキズムと呼ばれたタッカーのような個人主義的なものまで数えられるわけですが、そのタッカーらの個人主義的傾向に現在の市場自由主義リバタリアニズムの萌芽を見ることもできるかなと思います。んで、そうした流れとは別に、むか〜しむかしのアナキストの文脈においては、リバタリアンといえば国家も資本主義も否定する社会主義者としてのアナキストのことをも指すという客観的な情勢がありました。リバタリアン共産主義という言葉にそれが表れています。

クロポトキンが主張した「自由共産主義」とは、英語で言えば
libertarian communism であり、カスティリャ(スペイン)語ではcommunismo libertaria であったわけですが(スペインではバクーニン主義が最も強力に広まったという歴史的経緯がありますが)、こちらの流れを組んでいて、いまも自らを「リバタリアン」「リバタリアン共産主義者/社会主義者」を「アナキスト」と同義に使用する人はたくさんいます。特にヨーロッパでこの文脈において「リバタリアン」という言葉が使われることはままあります。(逆に言うと、ヨーロッパでは新自由主義イデオロギーとしてのリバタリアニズムという言葉はあまり見受けられないように思います。これはあくまで北米の先鋭的な市場主義思想なのではないでしょうか)

cf.
「国際リバタリアン連帯」というアナキストの潮流がありますが、これらは市場自由主義−資本主義を否定して、社会主義革命を称揚するアナキスト・コミュニスト、アナルコ・サンディカリスト、綱領主義アナキストらの国際組織です。
http://www.ils-sil.org/

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リバタリアン 投稿者:Mikio(旧HNお手紙箱)  投稿日: 9月25日(水)01時43分09秒

アナキストの語があまりにも不評なのでアナキストが自ら名乗ったのです(19世紀末頃です)
ただし最近のリバタリアンはあまりにも自由市場を神聖視し過ぎのきらいはあります(アメリカで
名乗った方々)アナは百人百色なので一概には「〜ですよね〜」とは言えないと思います。

まっぺんさん、お久しぶりです、アナも見てますよ。

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それはパーペキに忘れてました(w 投稿者:黒目  投稿日: 9月25日(水)01時36分35秒

昔読んだ本なんか、忘れてるもんやなあ。てっきり、直でメキシコシティやとばっかり・・

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ちょっと理屈めきますが、 投稿者:臨夏  投稿日: 9月25日(水)01時34分46秒

自由精神さん>
>国家主義や民族主義に個を埋没させて没個性になることほど
>人間にとって空しい現実はないと思います。

そもそも、人間というものは、個だけであるものではないでしょう。
人間は、類的存在でもあり、人類普遍の立場に立って生活できるはずです。
いうとすれば、人間とは、自分一人と全人類(地球・宇宙)との立場とのあいだを
いったりきたりする存在である、と。

いままでは、交通的に、自分は、自分と、最も深く関わってきましたが、
『攻殻機動隊』や、『マトリックス』みたいな電脳空間が拡がってきたら、
人類の共同性=類性は、もっと解放されると思います。

じつは、アホのコバ某のいう、滅私奉公みたいなことも、言い方はおかしいし、
滅したらいかんと思うのですが、わたしも、考えていたことでした。

師匠が、反個人主義者で、理論性の強い社会主義グループにいたせいか、そっちの方に親しんでいました。
いまは、まあ、人類と個人の仲立ちでもしようかな、とか思てます。
とりあえず、異民族、アイヌ・朝鮮・中国関係かな、これは私事でした。

//
念のため、補足:
類とか普遍というても、ヘーゲルみたいに、国家精神とかはいいません(^^;
一応、マルクス以降の人間ですし、社会的類・普遍のつもりです。
社会てなんか、て、目まぐるしく変化する全てのなかで、宜しく位置を得る、という感じでしょうか。
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れす 投稿者:臨夏  投稿日: 9月25日(水)01時27分12秒

自由精神さん>
>日本国だけでなく、すべての国を押しつぶす勢いで頑張ってください。

ありがとうございます(^-^)。わたしは国家・法律大嫌いで、その方面からか、共産主義者というか、アナーキストみたいなもんです。リバタリアンについては、恥ずかしいのですが、勉強不足でよくわかりません。
自由精神さんがたの議論を読ませていただきます。

黒目さん>
>トロツキーってニューヨークにいたことあるんだっけ?

はいな!いてはりましたで。
亡命逃走中の一時期、そんなに長い期間ではありませんが、いて、結構歓迎されたみたいです。もはや忘れかけているのですが、『わが生涯』岩波文庫/トロツキーに書いてます。

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トロツキーってニューヨークにいたことあるんだっけ? 投稿者:黒目  投稿日:9月25日(水)01時17分10秒

たしか、亡命ユダヤ人トロツキストがニューヨークに団体で住んで、一定の影響力を持った、というような事があったように思いますが。

で、アナキズムとリバタリアンとの云々は、noizさんにもらったネタですが、こんな感じ。>インターネット上におけるアナーキズム論争

http://www.minc.ne.jp/~saito-/travaux/anarcap.html

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(無題) 投稿者:七誌  投稿日: 9月25日(水)01時16分00秒

ブル転します。すんません。

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臨夏さん 投稿者:自由精神  投稿日: 9月25日(水)01時13分38秒

>ゆくゆくは、日本国を押しつぶす戦略でいてます。

日本国だけでなく、すべての国を押しつぶす勢いで頑張ってください。「日本国」だけ潰れて、他の国の国家権力や超国家権力が正々堂々とまかり通るようでは意味がありません。国家主義や民族主義に個を埋没させて没個性になることほど人間にとって空しい現実はないと思います。僕が、外国人参政権うんぬん言うのもこの空しい現実に対するいいようもない悲しみの衝動からなされていることであるわけですが。

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(無題) 投稿者:自由精神  投稿日: 9月25日(水)00時59分28秒

>親権者にこどもに教育を受けさせる義務があって、こどもには教育を受ける権利があります。おっしゃられるとおりです。ただ、自分は今の義務教育制度にはかなり疑問をもっていて、親に家庭教育を行う権利を認めるべきである、もしくは親がどのような教育を子供に受けさせるか選択する権利を保障すべきであると考えています。今の「義務教育」の内実は義務教育制度を意味するようになっています。僕は公立学校を廃止するかわりに親が子供を教育するための就学保障を行うべきだと考えています。いずれにせよ、自分は法律には弱いですからいろいろ教えてください。

>リバータリアンを名乗る人は、アナキズムからの系譜を主張したりするようですが、これは根本
>的に異なるものだと思っています。

デッビドボーツによれば、1950年代に「経済教育財団」のレオナルド・リードがリバタリアンを自称し始め、1972年に全米リバタリアン党が結成されたことにその由来があるとされています。

>リバタリアンとトロツキストとが歴史的に無縁とも言えませんが。

かつてニューヨークはトロツキストから強い思想的影響を受けていたといわれています。トロツキー自身もニューヨークで亡命生活を送っていましたよね、たしか。その思想的潮流はのちのちアメリカにおいては「小さな政府論」へと結びついていきました。その後、リバタリアンにどのように影響を与えたかは資料が無いのでわかりませんが、主張の内容からすれば無縁ではないと思います。もちろん、保守思想とリバタリアニズムは異なりますが。

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そうそう! 投稿者:臨夏  投稿日: 9月24日(火)22時58分24秒

>「自分は日本の国民だ」とゆう事が「自分は神戸市民だ」「兵庫県民だ」
>てな意味と同じような意味合いしか持たなくなるとゆうのは、
>「過渡期の戦略」としてはまことに結構なのではないかと。

これが言いたかった〜!
こんな聡明な皆さんの集まる板で、コバ某の話しなんかして恐縮ですが(^^;、
あの男、人が折角、「アジア人や」「世界市民や」いうてるとこに、「「いいや、日本国民が大事やろ!」」とか言うてくる。

革命的反東京帝国主義的大坂民族主義者としては、「大坂」「アジア」を旗印に、
できればアイヌ人や朝鮮人なんかと共斗しつつ(難しいですね(笑)、手を出してみてびっくりしました)、ゆくゆくは、日本国を押しつぶす戦略でいてます。
まあ、日本構造も、特権放棄し、得るべき地位を、安らかに得て欲しいものです。

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おもしろいっすね 投稿者:黒目  投稿日: 9月24日(火)21時44分12秒

国家の直接的廃絶を主張するアナキストとしましては(w)、国籍と選挙権についての自由精神さんの話に基本的に同意します。
「自分は日本の国民だ」とゆう事が「自分は神戸市民だ」「兵庫県民だ」てな意味と同じような意味合いしか持たなくなるとゆうのは、「過渡期の戦略」としてはまことに結構なのではないかと。

んで、いま言われているところの「リバータリアン」というのは、俺は「めっちゃめちゃに歪曲されたアナキズム」だと考えています。リバータリアンを名乗る人は、アナキズムからの系譜を主張したりするようですが、これは根本的に異なるものだと思っています。
いわゆるアナキズム、無政府主義は、社会主義の一潮流である。
つまり、国家を介在しない形での、評議会であるとか組合連合であるとかを介した決定による、社会のコントロールを主張するのであり、「社会的コントロール」というものそのものを少なくしていこうという、現在の新自由主義型市場システムのイデオロギーとなっているリバータリアンとは対立するものであると思います。
自由精神さんが言われる
>リバタリアンとトロツキストとが歴史的に無縁とも言えませんが。
というのは、このアナキズムの事なのではないかと思いますが。

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当然ご承知でしょうが 投稿者:つのじ  投稿日: 9月24日(火)21時16分57秒

親権者にこどもに教育を受けさせる義務があって、こどもには教育を受ける権利があります。

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リバタリアン 投稿者:自由精神  投稿日: 9月24日(火)18時34分43秒

>具体的には、国家機関以外のどういった権力装置が、この普遍的権利を保障することになるので
>しょうか?何らかの国際機関が担当するのでしょうか?

森村氏の著書をお読みいただければ基本的なことはわかると思います。リバタリアンといっても無政府主義的なものからある一定の政府の役割を必要悪として評価しているものまで人によって主張に温度差があります。基本的人権を保障する機関としては司法・警察・軍隊などが思いつきますが、こういった権力装置が民間に委ねられるべきだと主張する人もいれば、国家の最低限の役割として認める人もいます。国際機関(例えば国連)は超国家組織ですから、こういった組織が政治に介入してくることは、普通の政府が政治に介入するのよりも害悪が大きいとリバタリアンはみなす可能性が大きいです。リバタリアンを自称していても実際はそうでない人もいるし(例えば副島隆彦氏)、主張はリバタリアニズムであってもそれを自覚していない人もいるかと思います。あんまり型にはめて考えない方がいいかもしれません。主張の内容のほうがずっと大切だと思います。

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もうひとつ質問 投稿者:野次馬  投稿日: 9月24日(火)14時42分13秒

>基本的人権は憲法を超越する不可侵であり普遍的な権利として認められているはずです。

リバタリアニズムもしくは自由市場資本主義の立場からすると、具体的には、国家機関以外のどういった権力装置が、この普遍的権利を保障することになるのでしょうか?何らかの国際機関が担当するのでしょうか?
教えて君になっていて申し訳ないのですが、森村氏の本を読めばわかるのなら、お返事は必要ありません。勝手ばかり申してすみません。

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野次馬さん 投稿者:自由精神  投稿日: 9月24日(火)13時22分39秒

>国籍を得たのと同じ権利・義務が生ずる

森村氏のこの著書は自分にかなり影響を与えた本ですが、いわゆるマルクス主義とは対極をなす思想かもしれません。といってもリバタリアンとトロツキストとが歴史的に無縁とも言えませんが。その点留意して読んでみてください。まっぺんさんはご存知かと思いますが、僕は市場経済を重んじるFree Market Capitalistですので、みなさんとは経済思想がまったく異なります。しかし、移民問題については意見を同じくできるかもしれません。では

あと国民の権利についてですが、基本的人権は憲法を超越する不可侵であり普遍的な権利として認められているはずです。ですから、もちろん日本に在住する外国人には当然としてこの基本的人権が認められなければなりません。それから、義務には納税・勤労・教育がありますが、自分は義務教育は廃止すべきだと考えています。

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野次馬さん 投稿者:自由精神  投稿日: 9月24日(火)13時08分21秒

>住民登録をすれば、国籍を得たのと同じ権利・義務が生ずるというような意味に解してよろしい
>のでしょうか。その時、住民登録に必要な要件はどのようなものなのでしょうか。労働ビザを持
>っている外国人には、参政権を含むあらゆる市民的諸権利を保証し、義務を課すというような意
>味なのでしょうか。観光ビザ就労者、さらには、無国籍者まで含むような概念なのでしょうか。

自分は行政に詳しくないので住民登録についてはわかりません。しかし、住民主権を認めた場合、国家転覆もしくは日本をコントロールするために外国が労働者を送り込んでくるという危険性がわずかであっても生じることになります。ですので、数年間日本で勤務し税金を納める等の条件は必要であると思います。「海外にいる外国人たる日本人に参政権を与えている国の国民で一定以上の期間、日本に在住している外国人には参政権を与える。国政選挙権まで与えるかどうかはこれもまた相互主義による。」というつのじさんのご意見はもっともで、僕の上記のリスクを平等に分かち合うためにも必要なことだと思います。ただ、難民・政治亡命者は、彼らの国においても政治的に不利な状況下に置かれてきた人ですので別途に考慮すべきです。

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自由精神様 投稿者:野次馬  投稿日: 9月24日(火)13時01分22秒

ありがとうございます。さっそく購入して読んでみます。

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住民主権 投稿者:自由精神  投稿日: 9月24日(火)12時58分50秒

「自由はどこまで可能か」森村進氏著、講談社現代新書には次のように住民主権が記載されています。「これまで私は日本国憲法の用語法に従って、参政権を持つ人々、主権者を「国民」と呼んできた(憲法前文、第十五条参照)。しかしリバタリアニズムの立場からすれば、ある国の国籍をもっているとなぜその国の参政権を与えられるべきなのか、その理由は明らかでない。むしろ参政権の根拠は、人は誰でも自分が住んでいる地域を権力的に支配している政府の公的意思決定に参加する権利を持っているとか、税金を取られている人はその使い道について発言権を持つべきだ、という発想に求める方が自然である。そのように考えれば、国籍によって区別せずに、定住外国人にも参政権を認めるのが当然である。この事情は地域選挙と国政選挙とでは全く変わらない。ある外国人が、たとえば東京都新宿区の住民だという理由で区政や都政への参政権が認められるなら、日本国の住民だという理由で日本の国政への参政権も認めるべきである。権力的行政権を持つという点では、国も地方自治体も変わらない。その一方で、外国に定住している日本人はその国の参政権を与えられるべきだが、日本の参政権を与える必要はない。この結論は、近代民主主義の国家主権にかえて住民主権の原理を採用すべきことを示している。」また、市民権の脱国家化はヨーロッパで特に起こりつつあることであるかと思われます。

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