四トロ同窓会二次会 2002年11月23日〜26日

誰でも歓迎!何でも自由に投稿してください。投稿内容は過去ログに保存します。「赤色土竜新聞」その他に掲載する場合もありますのでご了承ください。
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ちらっと見ただけなので・・・ 投稿者:イレギュラーず  投稿日:11月26日(火)23時02分29秒

今朝のNHKのニュース。
郵政民営化を念頭においての「一般職の国籍条項撤廃」か?
田中宏さんの皮肉がこのような形でも現われているんですかね。何も変わっていない・・・

あと、日刊ベリタにあった辺見庸さんの「アジテーション」。「日常」に埋没していた私が、同じ事実を前にして別の語り方に出会った、昔を思わせるような語り方でしたね〜(笑)

ところで、こういうのを見つけました。
http://www.mindan.org/meet/meet_view.php?bbsid=454&page=1&subpage=9&sselect=&skey=

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Re:日本人てなんだろう? 投稿者:かめさん  投稿日:11月26日(火)22時53分08秒

平和ボケさんは
>日本人てなんだろう?と考えてみました。「日本国籍を持つ者」でしょうね。
と書いてらっしゃいます。
が、「日本人」という言葉には2つ使い方があると思います。

ひとつは、「日本国民」=「日本国籍を持つ者」。これは法制度の問題ですね。
これでいえば、日本国籍であるアイヌ民族の人、日本国籍を取得した朝鮮民族の人も日本国民に含まれる。父母の片方が日本国籍で、もう片方が日本国籍でない人の子は、日本の役所に出生届けを期限内に出すと、日本国籍がある人として戸籍に載ります。「うちの子は朝鮮籍で育てる。日本国籍はいらない」と日朝混血児の父母(片方が日本籍・もう片方が朝鮮籍)が言っても、日本の役所に出生届を出せば、むりやり、日本国籍にしてしまうのです。
日本の国籍法は二重国籍を認めていないけれども、でも、二重国籍の人はいます。

もうひとつは、「日本民族」。
こっちは、“この人は日本人なのか”を決めるのは難しい。お母さんが日本民族で、お父さんが朝鮮民族である子どもは、日本民族なのか、朝鮮民族なのか、両方なのか。これは“自分を何者だと思うか”という自己規定・アイデンティティーの問題であって、法制度で決めることに意味はない。

 国際結婚で生まれた子は、大人になってから「国籍を選択する」義務があることに現行法ではなっていて、「なんで、どっちか一つに決めないといけないんだ。父の国も母の国も私にとっては大切なのだから2重国籍を認めて欲しい」という当事者の声もあります。
 で、そういうことからすれば、拉致被害者(日本国籍)と朝鮮人なり、元アメリカ兵なりとの間の子について、「日本人として扱う」と国が勝手に決めるのは現行法に照らしてもちょっと変だと思います。
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殺人者の逃亡を許すな! 投稿者:まっぺん  投稿日:11月26日(火)16時10分05秒

北の問題は続いていますが、南でも米軍の横暴がまかり通っています。
女子中学生をひき殺した米兵に「無罪」判決がおり、そのまま韓国から出国させようとしている。
沖縄でも米兵の犯罪が頻発している。極東米軍の犯罪を赦すな!!(amlより)
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自然の恵みの健康法 投稿者:さわやか  投稿日:11月26日(火)05時38分39秒

寒い毎日です お元気ですか?
高血圧 動脈硬化 不整脈(心房細動 心室細動)…
突然死 …
糖尿病 …
高木赤松の松葉 桑の葉 昔から多くの人が実証する健康法…
自然なのがとてもいい 御金は 掛からないし 良く効きます
風邪の予防治療には どくだみ+きんかん+氷砂糖をせんじて飲む
<参考HP>
http://www.habataku.com/2index.htm/
<連絡先>
sawayaka11@hotmail.com

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落穂拾い 投稿者:アラブ復興車界党  投稿日:11月25日(月)23時13分35秒

既に、はたやさんが投稿されていますが、そろそろ過去ログとの端境なので再度。
「北流 天塩川手延べ半生そば」
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蛮行に抗議を! 投稿者:黎  投稿日:11月25日(月)21時00分10秒

本日、福島県郡山の鉄塔に反対して建設阻止行動を続けていた農民たちに、NTTドコモと一体になった権力の弾圧が行われました。

以下、マスコミのニュースを紹介します。

●NTTドコモ鉄塔問題 住民らの抗議続く
 携帯電話の基地局建設をめぐって、裁判所は、きょう、建設に抗議していた住民らに、建築妨害等禁止の仮処分を執行しました。この問題は、郡山市逢瀬町多田野地区の住民らが、これまでNTTドコモ東北に対し、電磁波が住民の健康などに影響するとして代替地を提案し、建設用地の移転を求めていたものです。
 ドコモ東北では、アンテナの配置上、代替地では困難だとして、地裁郡山支部に「建築妨害禁止仮処分」を申請、9月末の仮処分の決定を受けて、きょう、およそ1年2ヶ月ぶりに工事が再開されました。しかし、工事車両が現場に入ろうする度抗議する住民と、裁判所の執行官や警察官との押し問答が続きました。
 反対住民は、仮処分の異議申し立てを行なっている最中で、まだ決定が出されてない中での執行はおかしいと訴えています。 
●鉄塔問題で住民と機動隊衝突
NTTドコモが郡山市逢瀬町で携帯電話の中継所を建設する工事を再開し、移転を求める住民と衝突しました。
警察官も出動して現場は騒然となりました。
騒ぎはNTTドコモがきょうから郡山市逢瀬町で携帯電話の中継所の建設工事を再開したことをきっかけに始まりました。この地区の住民は「中継所から発信される電磁波が人体に及ぼす危険性がある」として中継所の移転を求めていて、きょう午前9時ごろから工事車両の出入り口をふさぐなどの反対運動を繰り広げました。
NTTドコモでは去年9月から中継所の建設工事を始めていますがこれまでにも住民の反対運動にあって工事を進められない状況が続いています。

しかし今年9月、裁判所が住民に対して工事の妨害を禁止する命令を出したため、きょう工事を再開しました。住民はこの決定に反して工事の反対活動を行なったことから裁判所が警察に応援を要請し、現場では反対活動を止めさせようとする警察官約40人と住民側との間で小競り合いが続きました。

とりあえず、激励と抗議の取り組みを呼びかけます。
激励先
救援掲示板の現状やTAMO2さんの忠告を考えると、私一人の判断で激励先を明記するのは躊躇します。のちほど当該団体からの呼びかけを含めた報告をしたいと思います。
抗議先
宮城県仙台市青葉区五橋1-5-3  アーバンネット五橋ビル
NTTドコモ東北   TEL 022-723-5621 FAX 022-212-1241

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犂さん 投稿者:TAMO2  投稿日:11月25日(月)17時35分42秒

この場は右派の方々もウォッチしているところです。分かっていて書かれているならば、
左派を不利にします。少なくとも、問題の解決に繋がりません。

なお、拉致被害者の家族会は在日の方々への暴力をメディアを通じて批判されています。

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補遺 投稿者:葉寺覚明  投稿日:11月25日(月)14時03分36秒

「ごちゃ混ぜ」に「ごちゃ混ぜ」を対置させることで「ごちゃ混ぜ」を炙り出すことは、
双方が「ごちゃ混ぜ」を相当深い部分でやっている以上、相当困難な作業かと思われます。
当該投稿は、真意が伝わりにくいですから、最悪、逆の効果を生む危険があるように感じます。

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(無題) 投稿者:葉寺覚明  投稿日:11月25日(月)13時52分03秒

>>後3者に対する罵声と前2者に対する罵声とは、性質が異なるはず。
>ごもっともです。わかっていてごちゃ混ぜにしました。
>なぜなら、罵声を発する人々そのものが区別していないからです。

レス有難う御座います。

ちょっと当該の投稿では、区別されているか否かは、私には不鮮明に感じられるのでして、
「罵声を発する人々そのものが区別していないからです」は、むしろ、
「罵声を発する人々そのものが区別していないケースが多々見られるから
です」か、
「3者に対する罵声および前2者に対する罵声を発する人々そのものが、両者を区別して
いないからです」とかのほうが、正確にその実態を示せるかと思われますが…。

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Re: 極東解放革命 投稿者:とみたちゃん  投稿日:11月25日(月)11時10分17秒

>極東は欧米の言葉(Far East)の訳語そのままだから良くないけど。
「東アジア」ですよね。

中東といい、なぜイギリス中心なのでしょうね。東アジアならアジアの東ということでいいのかな?

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恥ずかしいなあ 投稿者:菊  投稿日:11月25日(月)09時26分08秒

まったく、とぼけてしまっていて、昔の仲間の皆さん、ありがとうございます。

振り返って思うに、「アジア社会主義合衆国」より、「極東解放革命」の方がイメージとしてはいいですね(私は「極東」時代は知りませんが)。極東は欧米の言葉(Far East)の訳語そのままだから良くないけど。「東アジア」ですよね。

まあ、ベトナムがあったから、そういう訳にはいかなかったけれど。「民衆のアジア」と平和ボケさんがおっしゃっていますが、その先駆性・意義は今でもあると思います。70年代後半、フィリピンのスラムに数ヶ月、夫婦で住んで活動した人もいたし。

まっぺんさんが「労働者国家無条件擁護」の論調が強過ぎるのではないか、と私への異論を寄せてくれました。富永さんとのやりとりで確信したのですが、「拉致被害者を北に帰さない」を支持する意見に対する私の違和感は、「無条件支持」に根拠があるのではなく、「東アジア」=国境を越えた関係をどう作るかという所に思いが至っていないことなのです。

かつて、私が第4インターに魅力を感じたのは、当時の社共・新左翼の一国主義ではなく、「夢」みたいな「アジア革命」を語っていた所にありました。黎さんの書き込みで「なるほど。そうだ」と思ったのですが、「拉致事件」を巡る議論も(少なくとも、同窓生の間では)、「無条件擁護」かどうかではなく、「アジア革命」の視点からなされるべきだろうと思うのです。

「かけはし」の滝山さんに対する「いらだち」は、「東アジア」の視点からオルタナティブを提起できるはずなのに、どうしてそうならないのか、ということなのです。

「撃ちあって癒ゆる亀裂にあらざるに民族の主張またも火を噴く」
「子と並び『統一旗』見つむ2002年アジア大会におり」
(今朝の「朝日歌壇」から)
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ありがとう 投稿者:黎  投稿日:11月25日(月)02時29分11秒

>平和ぼけさん
ありがとうございます。ご支援に恥じない取り組みを続ける決意です。

>後3者に対する罵声と前2者に対する罵声とは、性質が異なるはず。
ごもっともです。わかっていてごちゃ混ぜにしました。
なぜなら、罵声を発する人々そのものが区別していないからです。

>アジア社会主義合衆国
これは、「一国での社会主義革命は成功しない」という
永続革命の論理で私は理解していました。
ロシア革命が先進資本主義国のプロレタリア革命によってしか成功しないと予見した
トロツキーそのままに、
朝鮮・中国・インドシナの革命に日本革命で合流しようとしたと理解しています。
私はしばらく、自分の身の回りの問題に自分の思考を限定してきましたが、
今回の北朝鮮の問題は、トロツキズムの忘れていたものを思い出させてくれました。
帝国主義本国の植民地革命への合流もできず、
緊急の課題であったはずの労働者国家内での政治革命もできず、
トロツキーが予言した、腐った果実が落ちるのをまた朝鮮でも見ることになってしまった現実を。
在日も含めた朝鮮人の今日の苦難を。
主体的力量のまったくない、いちトロツキストとして考えていきたいと思います。

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インドシナ社会主義連邦・・・・ 投稿者:黒目  投稿日:11月25日(月)01時35分13秒

たしか、ポルポトがベトナムに対してぶち切れた理由のひとつが、そもそもはこの3国で「インドシナ共産党」だったものを分家したものであるわけなのですが、こう、なにやら、「エラソぶりやがって!」というような話だったと微かに記憶しています。
んで、根底的には、ベトナムという国はあの辺に於いてはローカル帝国主義であって、むかしっからカンボジアを併呑しようとする「憎むべき隣国」であったから、つー話だったと。
んでまあ、別の国でやっとるもんを、ことさらそこだけ「社会主義」みたいな枠をかぶせたからゆうて、一緒にやっていけるかというと、果たして無理してそんなんやる理由はあんのんかいな?と。
「国境を消滅させる」というのは世界中ぜ〜〜〜〜んぶという風に考えるべきなんであって、そおゆうのんって単にブロック化に過ぎないのではないか、と思いました。
まあ、俺はそおゆう発想を持った事がないもんであれなんですが、どうせそうなったらなったで、「朝鮮独立運動」とか「大阪独立運動」とかが発生するのではないかな、と。

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李恢成さんなども 投稿者:イレギュラーず  投稿日:11月25日(月)00時58分39秒

>中国の朝鮮自治区にも、サハリンにもいたりしたら・・・
ちょっと前に、読んだものの中に、「東アジア共同体」を夢見る、と↓

http://www.mainichi.co.jp/life/dokusho/2002/0512/06.html
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20021104/mng_____kakushin000.shtml
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20021105/mng_____kakushin000.shtml

多分珍しくないのでしょう。

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老眼に「六法」は、ちとつらい 投稿者:平和ボケ  投稿日:11月24日(日)23時39分23秒

今、笑っている若い人!あなたも必ず老眼になります。特に私と同じように、近視でもなく目がいいのが自慢だったような人、40代前半にショック受けますよ!笑〜笑

「日韓条約」、たった7条、4分の1ページですね。内容は・・・自分で見てください。(意地悪モード)

「菊・富・縁側談義」に触発されて、日本人てなんだろう?と考えてみました。

「日本国籍を持つ者」でしょうね。
 そんでまた、脱線して「憲法」なんかひさしぶりに読んでみました。「憲法」で主語は二つですね。「日本国民は・・・」、「何人も・・・」。 「何人」は当然外国人を含むんでしょうね?両方をちゃんと使い分けてんのかな?  じゃあ、「日本国民」は・・・。ありました!、あの9条の次、

第10条(国民の要件)「日本国民たる要件は、法律でこれを定める。」
 ガク!?!
  また脱線ですが、第1条、天皇、「・・その地位は、・・・日本国民の総意に基く」なんて書いてあります。私、反対なんだけど、それで「総意」になるのかな?!?

「国籍法」 案外みじかい、1ページちょっと。
第一条「日本国民たる要件は、この法律の定めるところによる。」 そりゃ分かってるから見に来たんだろう!!
しかし、どこにも「日本国民とは、日本国籍を有する者のこと」(私、記)とすっきり書いてない。こういう場合は国籍を取得できるとか細かいことは沢山あるのに。なんとなく、そうなんだろうな、という感じ。 日本的!!
  今日は、ここまで。
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たぶん、「アジア社会主義合衆国」 投稿者:平和ボケ  投稿日:11月24日(日)22時10分53秒

たぶん、これが公式なんだと思います。
あと、地域的に「インドシナ社会主義連邦」(ベトナム・ラオス・カンボジア)とは言っていて、のちの「ベトナム訪問団」が向こうで聞くと、「全然そんなこと考えてない」ということで、我々の主観的願望でしかなかったわけですね。
「東アジア・・・」というのは記憶にないなー。もっと昔は、大衆運動では「民衆のアジア」をみんな気に入って連発していました。

歌手の新井英一さんは、北にも南にも親戚がいると言っていました.三カ国で、在日では珍しくないかもしれない。さらに、中国の朝鮮自治区にも、サハリンにもいたりしたら・・・

この時期、富永さんと菊さんの「ひなたの縁側で話しているような」、夢のある話はいいですね。
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富永さん、ありがとうございます。 投稿者:菊  投稿日:11月24日(日)21時17分25秒

議員会館の集会でのパク・キョンナムさんの「東アジアの子」という発言は、(拉致問題に直接言及しないという制約の中での)拉致問題へのギリギリの発言だったような気がしています。

つまり、「日本人として帰国させる」とか、「現状復帰」だとかいう考え方に対して、国民国家の枠組み、国家対国家で問題が収斂してしまうことに対する「異議申し立て」だったように思うのです。

個人的にもそうした観点から、拉致被害者の帰国問題も捉えられるべきだと考えています。そうでないと、出口がない。「邪悪な全体主義国家」から「ぬえのような全体主義国家へ」では、本当に出口がない。

もうひとつ、東アジアの子、という言葉には、個人的な思い入れがあります。つまり、今から30年ほど前、私は「東アジア社会主義共和国連邦」(あれ、違ったかな。ともかく、そんなイメージ)を政治スローガンとするグループの一員でした(まっぺんさんと一緒に)。それは今考えれば、国家と個人の関係などが欠落した極めて一面的で不十分なものでしたが、「夢」としての方向性は間違っていなかったのではないか、という気が最近、しているのです。

これはほとんど、独り言。まあ、昔の仲間でも「国家対国家」の枠組みに回帰してしまうような意見を公然と主張するような人もいますから、思い入れといっても様々なのですが。  

「なるべく、自分のアイデンティティから、国民国家への帰属意識の要素を切り離そうとする」か。なるほど、確かにそうですね。

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在日主体性論と「東アジアの子」 投稿者:富永さとる  投稿日:11月24日(日)20時21分45秒

 富永です。

 菊さんの質問、難しい問題です(^_^)。

 おそらく、近代国民国家成立以来の、私たち日本人もふくめた、現在「国民」とされている
民衆みんなが共通に抱えている、〈夢〉と〈桎梏〉の領域にかかってくるのではないでしょうか。

 ひとつだけ共通するファクターとして取り出すことができるのは、「なるべく、自分のアイデンティティから、国民国家への帰属意識の要素を、切り離そうとする指向性を持つこと」でしょう。

 既にある国民国家のなかで、自分たちが自己存在了解として、国民国家と切り離したアイデンティティ意識を持つということは、ある程度、現実的な射程で構想できることだと思うのですが、

 「東アジアの子」は、実際に実現することがあっても、かなり先のこと。当座、考えられるのは、
上で書いた、現実に存在する国民国家のなかで、なるべくアイデンティティから国民国家を切り離した、その空白に「東アジアの子」を埋め草としていれようとするということなのかな、と。

 朝鮮半島の分断状況が解決される日が来て、日本、朝鮮、中国をみなが自由に行き来できる時代が来たら、「東アジアの子」はもっと現実性が出てきますよね。

 都庁国籍条項差別裁判原告の鄭香均(ちょん・ひゃんぎゅん)さんに聞いてみると、自分の墓は日本、韓国、北朝鮮のどこにも作りたくない、と思うと。海にまいて欲しいが、日本海はやめてくれと(笑)言っておられます。

 現実に対する抵抗の叫びとしての側面が強いということでしょうね。

 私なんかは、米帝(と中国?)に対抗するために、連邦制の東アジア共和国連邦ができればいいなんて、半分冗談、半分本気で思っていたりしますが。あはは。

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(無題) 投稿者:葉寺覚明  投稿日:11月24日(日)00時25分00秒

>拉致被害者の家族の一部は、昔在日や被差別部落民を利用して自らの党派的利害を
>実現しようとした中核派や解放派の姿と二重写しになって見えます。

「拉致」を声高に叫ぶ人たちの一部は…なら分からないでもないがね。
「拉致被害者の家族の一部」を「慰安婦の『同胞』の一部」にでも代入したらどうなるかねえ。

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(無題) 投稿者:葉寺覚明  投稿日:11月23日(土)21時40分08秒

>たとえば金曜日・たとえば社民党・たとえば朝鮮人
>たとえばチマチョゴリ・たとえば強制連行の犯罪を告発するもの等々に
対する罵声。

後3者に対する罵声と前2者に対する罵声とは、性質が異なるはず。
両者の差異を理解しない人間が、「排外主義」やらに勝てるわけがない。
ブザマな敗北を喫するに決まっている。
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小さなしあわせさんへ 投稿者:まっぺん  投稿日:11月23日(土)16時51分31秒

はじめまして。いらっしゃいませ!\(^o^)
この板の管理人をしています。昔「新左翼」のセクトのひとつに加わって
社会的運動に参加していましたが、いまは何もしていません。
たまにヒマができた時だけデモに参加する程度の「口先サヨク」にすぎません。
ただ、いろいろな人が参加してくれるこの掲示板で私自身も熱くなって議論したりしながら
けっこう勉強になっています。なんでも書き込んでください。
過去ログはトップページから入ってください。過去の議論などが読めます。
ゆっくりくつろいで眺めてくださいね。
http://redmole.m78.com

昨日は拉致問題に関連して日本の報道関係者が問われる、非常に重要な(と私は思ってる)集会があり
それに関連した投稿が続いています。(富永さん、昨日はお疲れさまでした。)
ここの他にamlでの書き込みを読むと、もうひとつの流れが見えてきます。
http://www1.jca.apc.org/aml/200211/index.shtml

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その集会を最も政治的に利用しようとしているのは、元横堀戦士の國貞陽一である 投稿者:いずみ  投稿日:11月23日(土)16時49分12秒

 共同アピールの会のメーリングリストから引用します。
 まさにこの二次会板で、これまでデマ・妄想の限りをつくしてきた輩が、共同アピールの会で富永さんが活動していることへのいやがらせというただ1点の目的をもって、メチャクチャを書いているわけです。
 正直、こういう輩を生み出したということが、当時のインターの限界を大きく物語るエピソードの1つに他ならないと思わざるを得ません。

富永氏が意図的に(?)amlから
ひとつの発言を引用しなかったようです。
私が代わりに紹介しておきます。
「証言者としての國貞氏」という文章です。
素晴らしい文章であるので、皆さん、よく読んでください。
このようなかたちで、謀略論、デマゴギーは
作られていきます。その典型的なテキストだと思います。
富永氏が(小)権力と結びついた時、そこに歴史上、
繰り返し行われてきた人類の愚行としての
「査問」が始まるでしょう。
これは私の、富永氏への「批評」です。

田島議員に対する「要請」行動が、
ひとつの「査問」の形態をとっていることは明らかです。
「諜報」としての運動、「査問」としての運動が
どのような末路を辿るかは、もう見飽きるほど
多くの事例が歴史上、あります。

私は、富永氏との対話を望みません。
ただ、あまりにも未熟であり、あまりにも運動を
知らなさ過ぎることに、驚き呆れているだけです。
彼はまったく自己を相対化することができず、
自己の発言・行動の意味するところを理解していません。
後は、それぞれが判断すればよいだけのことです。
amlでの富永氏の発言の推移は下記の通り。
http://www1.jca.apc.org/aml/200211/index.shtml

國貞陽一

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(無題) 投稿者:葉寺覚明  投稿日:11月23日(土)14時31分20秒

>マルクスを読んでいるくせに、アリストテレスを理解していない

いつも思うのですけど…。

ブサヨクって、あかの本をマトモに理解しているのでしょうか(トカイウ)?
いや、「マルクスはユートピアを作ろうとした」てな朝日キチガイ投稿が昔ありまして。いひひ
実際、「『左翼』小児病」とか読んで、ブサヨクって昔からいたんだーと思いました。

今までマル共とかに噛み付いてきたアタマの悪いドカンチをさんざん見てきたけど、
そゆの見て、何度「『主義者』=キチガイ」規定をしようと思ったことか分からんちん。

まあ、絶滅危惧種かもしれませんが、「ブサヨクは氏して名言を残す」とも言いますし、
氏にぞこないは悪あがきの名ゼリフを分泌しまくったりするもんですから、幸か不幸か、
漏れの楽しみはなくなりそうにありません。ぅぇっへへへへ

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ちょっとお邪魔します 投稿者:小さな幸せ  投稿日:11月23日(土)12時22分22秒

ある方のご紹介でこちらを拝見させていただきました。
でも、その方の他にももう一人存じ上げている方がこちらにいらっしゃいました。
とても、驚いています。

私はパート勤務の一主婦。
ボランティアくらいしか、社会に貢献はしてないのですが、マスコミの情
報に疑問を持っています。何が正しくて、何が間違っているのかも判らなくなってきている私です。
書き込み出来るだけの力はないので、これまでにしますが、ここをこれからも見させて頂きます。

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22日の討論会 投稿者:猛獣文士  投稿日:11月23日(土)10時24分50秒

行こうと思っていたのですが、途中で主催者に問題があるとの話があり、
出席者の名前も変わったりして、ガセネタではないかなどという思いが頭を走り、行きそびれました。
田中宏さんがいったのならば、行きたかったです。残念。
菊さん、富田さん、会の模様を聞かせてもらいました。

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補足・田中宏さんの皮肉 投稿者:菊  投稿日:11月23日(土)10時03分22秒

田中宏さんは、拉致被害者に対する政府の支援法の原案をみて、「いつから、この国家はこんなに人々にやさしくなったんだろう」とつくづく思ったそうです。

つまり、田中さんをはじめ、在日外国人の権利を国家に認めされる運動を20年以上やってきている人たちに対して、政府が頑として譲らない内容、逆に言えば、田中さんたちが政府に要求している内容がすべて盛り込まれているどころか、それを遙かに上回る内容で支援策が出てきている。このダブルスタンダードは何なのだと。

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>記者会見と討論会 投稿者:イレギュラーず  投稿日:11月23日(土)09時22分20秒

行けなかったものとして、詳しい状況報告興味深く読ませていただきました。富永さん、菊さんありがとうございました。
 
そうですね、入管制度の問題。日本政府(社会)の在日朝鮮人に対する政策(有り様)は「帰化」が基本なのは今も変わらない。「日本国籍」などというのっぺりしたものではないですね。
80年代の(勿論今もですが)、指紋押捺拒否は、ここを問題にしていたものですね。

昨日の朝、テレビ朝日で「ふるさとは日本、祖国は北朝鮮・・・」という朝鮮高校生徒(だったか)の話をきいて、在日のアイデンティティの問題をなにやら言葉にできない気持ちで見ていたのですが、お二人の話で納得できたような気がします。

平和ボケさん。
日朝平壌宣言(全文)は、2002年「世界11月号」にも載っています。

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ごめんなさい、富永さんにもうひとつ質問です 投稿者:菊  投稿日:11月23日(土)09時11分07秒

パク・ヨンボギさんの考えていることはわかりました。金石範さんがいろいろなところで書いている「朝鮮籍」へのこだわりなどを考えると、それはわかります。

一方、パク・キョンナムさんが「友人の日本人が韓国人と結婚して、子供が生まれて、今は中国東北部に住んでいる。その人たちは何人なのか。東アジア人として考えることはできないのだろうか」というような発言を冒頭にしていました。
パク・キョンナムさんの本も読んだこともなく、しゃべっているのをきいたのも初めてだったのですが、とてもチャーミングな方ですね。

それはともかく、そういう「トランスナショナル」=国境を越える人の行き来や結びつきというのはとても自然なことだと思うのです。私の周りにも多いですし。

そうした流れと「在日としての主体性確立」は、どのように結びつくのでしょうか。

拉致被害者本人や家族の定住問題(政府や家族会、そして「かけはし」も定住とはいわず、永住とか原状回復とか、国家レベルで言っている!)が問題になっていると思うのですが、私はトランスナショナルな状況の中では、北に住もうが(もちろん、往来・居住の自由の完全保証が前提になりますが)、日本に住もうが、中国に住もうが、あるいは行き来しながら、何年もかけて考えようがよいと思うし、そういう体制の保障を両国政府に私たちは要求していくべきだと思っています。

そんなことを考えているので、在日でもない富永さんにする質問ではないことはわかっているのですが、そのあたり、わかりましたら教えて下さい。

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富永さん、菊さん、ごくろうさまです 投稿者:平和ボケ  投稿日:11月23日(土)08時45分47秒

平和ボケならぬピンボケかもしれませんが、お二人のやりとりを見ていて、大事なことにきずかされました。
「北ヒドイキャンペーン」に目を奪われ、いちいち反応せず、冷静に考えなければと。全共闘運動のころ、色川大吉氏が学生に「安保条約を一度ちゃんと読みなさい。」と苦言を呈したのを思い出しました。
「在日朝鮮人の法的地位」が当然にも盛り込まれなければならない、ということがわすれられています。日韓条約の「法的地位協定」はきわめて問題だったのですが、当時も無関心で通りすぎてしまったということがあります。
私、あわててます。「ピョンヤン宣言」が見つからない。とりあえず、「六法全書」で「日韓条約」を見てみようと思います.

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なるほど 投稿者:富永さとる  投稿日:11月23日(土)08時20分04秒

> 「脅迫、いやがらせはなかったのではないか」というひとりのパネラーの言い方は、今のメディ
> アのある部分の意識を代表しているのではないかという気がしています。つまり、右であれ、左
> であれ、「タブーを作らない」。そこで、ある種のタブーであった総連にもつ突っ込んでいく。
> そこで跳ね返される。そうすると、「脅迫や嫌がらせはなかった」となってしまう。

 なるほど。そういう意識としてとらえると理解できますね。

> また、在日のライターの方が、穏やかな調子で(内心の怒りは、いかほどばか
> りかと思いますが)淡々と、「それはあなたが日本人だから、(被害者)に会え
> なかったのではないですか」と語ったのも印象的でした。

 そうでしたね。言われちゃった、という感じでしたね。

> 私の最初の書き込みは、パク・ヨンボクさんですか、彼の発言を心情的には理解
> しようとしても、内容がとても抽象的で、出口をどこに見いだしていったらいい
> のか、まったくわからずに、ただただ呆然とするという感覚からでした。

 ヨンボギさんは、ハッスルすると、わかりにくくなるんです(笑)。私も、先日の
日本基督教会館での緊急集会のときには、まだ、彼の言わんとするところを、30%も
理解できませんでした。(今でも何%理解できているかは問題ですが。)

 その後、飲み会でさらに話を聞いて、そして、他の在日からも話を聞いて、何週間も
の間、ときどき考えて、下で書いたような、政治的側面とアイデンティティ的側面とから、
何となく分かったような気になれてきたのは、つい最近です。

 下で触れきれなかった点としては、韓国、北朝鮮、日本という国に帰属するアイデンティティ
ではなく、「在日」というアイデンティティを確立しよう、という「在日主体性論」(?)の
提起が彼の話には含まれていました。

 これには前から私も賛成です。私の場合、だから、日本国籍とってもいい、韓国籍でもいい、
朝鮮籍でもいい、皆、在日コリアンという一つのエスニック・グループとして、日本社会の
一員なんだ、という同一性意識(国籍と民族的アイデンティティの切り離し)を打ち出しても
いいんじゃないか、というのが私の意見なんですが、これは当事者のなかからそういう機運が
生まれて来るべきものなので……。

 それに、日本社会の一員なんだ、って思ってもらえるためには、日本人の歴史認識を私たち
が変えないといけませんよね。

 まあ、そういういろんなこともあって、いまだに、日本国籍をとるのは敗北、屈服、裏切り、
というような忌避感が在日社会のなかでは強いように感じます。

 民族名のまま日本国籍とって生きる、っていう人も仲間ということになればいいと思うんですが。

 社会的な動向としては、国籍法の改正もあって、日本人との結婚が増えて、日本国籍になって
いく(選択していく)在日の子ども達が増えていくのは、ほぼ確実です。

 また、法理論的には、在日の日本国籍の一方的剥奪は違法で、二重国籍状態にあると整理すべきだ、
という議論が最近はかなり論理的には説得力を持ってきていて、今度の日朝交渉で「朝鮮籍」
の人たちの国籍の問題が議論になったとき、ひょっとすると、議論のなかで台風の目になる可能性も
あるかもしれません。

 ちょっと脱線しました。

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補足 投稿者:富永さとる  投稿日:11月23日(土)07時54分40秒

 富永です。

 参議院会館シンポで、なぜ、北朝鮮報道のあり方について、日本の植民地支配
の責任を指摘する報道を求める声が、在日から、心の底からの叫びとして出てく
るのか、私なりに理解しているところを補足します。

 第1部のパネラーだった在日から第3部で、在日の子ども達や民族学校にたい
する脅迫、暴行などは、実はいつも起こっている、それを、マスコミが何かある
と取り上げるだけで、その時だけ起こっているわけではない、という指摘があり
ました。

 子ども達や民族学校にたいする暴行、脅迫は大問題ですが、もっと大きな問題
があるのです。

 北朝鮮報道から、在日が受けている一番の悪影響は、私が話を聞いているとこ
ろから理解するかぎり、「今度の拉致問題で、多くの在日は自らの道義性の根拠
を失ったかのように感じている」という朴容福さんの発言に象徴されています。

 アイデンティティ・クライシスと言ってもいいかもしれません。

 アイデンティティは、自分で自分のことをどう思っているか、という面と、回
りから自分がどう思われていると自分で思っているか、という面からなりますか
ら、これは、日本人の大多数が朝鮮人は悪い奴だと思っているのではないか、と
感じざるを得ない、今の洪水報道による影響もありますし(後者)、また、自分
がここにいるのは、そして日本国籍をとらないで民族性を守って生きることに困
難を感じながら生きているのは、日本の植民地支配の責任なのだ、という自己存
在了解(前者)が、危機にさらされている、ということもあるのです。

 そこから、北朝鮮問題、拉致問題の報道とバランスをとって、日本の植民地支
配の責任を指摘する論調を並行させて欲しい、という、自分たちの存在そのもの
の根幹にかかわる、強い願いが出てくるのだと思います。

 「日本の責任を問題にしてほしい」という話題になった途端、堰を切ったよう
に多くの在日が発言を求めたのは、そういう気持ちの表れだったんじゃないかと
思います。

 ということは、今日のシンポは、そこまでの、在日の存在そのものの根底に触
れる深さ、在日が今の拉致報道に感じている気持ちの核心に触れるものを持てて
いなかったということでもあります。

 時期と言い、テーマ設定と言い、マスコミ関係者の動員の成功と言い、そうい
う面では「いい企画」ではあったのですが、画竜点睛を欠くというか、何か決定
的に足りないものを多くの在日、在日運動関係者が感じたのも事実と指摘せざる
を得ないでしょう。

 主催者には在日も入っていたのに……私の感想としては、そういうことになり
ます。

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いやいや、私があえて曲解したのです 投稿者:菊  投稿日:11月23日(土)07時30分11秒

富永さんの書き方が不十分なのではありません。失礼しました。

富永さんが書かれている田中宏さんの指摘は全くその通りだと思います。メディアは無知なのか、政府のダブルスタンダードを知っていて、見逃しているのか。おそらく、前者でしょう。

「脅迫、いやがらせはなかったのではないか」というひとりのパネラーの言い方は、今のメディアのある部分の意識を代表しているのではないかという気がしています。つまり、右であれ、左であれ、「タブーを作らない」。そこで、ある種のタブーであった総連にもつ突っ込んでいく。

そこで跳ね返される。そうすると、「脅迫や嫌がらせはなかった」となってしまう。

しかし、昨日も多くの女性や在日のライターの方が発言されていたように、本当は「被害がなかった」のではなく、重層的な権力構造の中で最も弱い位置にいる被害者は「なかったことにしたい」、あるいは上位層から発せられる問いには「沈黙」せざるをえない。

女性たちがセクシャルハラスメントの被害者との共通の構造も含めて発言されていた内容は、その意味でとても説得的でした。彼女たちは「またか」と二重、三重の思いで発言しているのでしょうから、言葉も厳しくなるのだと思います。

また、在日のライターの方が、穏やかな調子で(内心の怒りは、いかほどばかりかと思いますが)淡々と、「それはあなたが日本人だから、(被害者)に会えなかったのではないですか」と語ったのも印象的でした。

私の最初の書き込みは、パク・ヨンボクさんですか、彼の発言を心情的には理解したとしても、内容がとても抽象的で、出口をどこに見いだしていったらいいのか、まったくわからずに、ただただ呆然とするという感覚からでした。

瀬島隆三や渡邊恒夫らを追跡するルポを書いた元共同通信の記者である魚住昭さんが(とても心優しい人のように見えたのですが)、ほとんど発言をせず、パクさんの発言をとても重く受け止めて考えていくと言葉少なに語っていたので、これはきついなあと思ったわけです。
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いや、それは政治記者の問題です 投稿者:富永さとる  投稿日:11月23日(土)07時03分44秒

 いや、それは、あくまで、政治記者としての理解力、直感力の話をしたのです。

 第一部で田中さんが話した時も、「かつて日本が難民条約を批准するかどうかが焦点になった時、
日本が条約の批准に消極的なのは、国内の在日コリアンの法的無権利状態が原因だ、それが解決
しない限り、難民条約批准の見通しは暗いということを指摘したのは、日本のマスコミではなく、
フランスのル・モンドだった。夜討ち朝駆けなんかしなくても、在日が置かれている立場さえ
知っていれば、この記事は書けたはず。」という発言は、会見を聞きに来た政治記者を対象に
話されたものでした。
 終盤のいくつかの発言も、この田中さんの発言を引き継いだものですから、本来は、政治記者達
に向けたものと理解していいと思います。
 「脅迫、いやがらせはなかった」なんてパネラーが出てきたので、ややもすると、パネラー達に
対する抗議のような感じでの発言も少なくなかったのは確かです。
 その辺の感じ方は菊さんの感じ方は間違っていないと思います。
 ただ、本来、内容的には、会見を聞きに来たマスコミ記者達に向けられたものですから、「失
格」云々は、政治記者の資質について述べたもので、他の参加者がそういう政治的文脈で受け止め
なければならない、ということではありません。
 ちょっと書き方が不十分でした。すみません。

 政治的文脈とは別の側面について、補足も書こうと思っています。

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ありがとうございます。 投稿者:菊  投稿日:11月23日(土)06時07分57秒

富永さん、よくわかりました。

内容を理解しきれなかった私は、失格かもしれませんね(記者ではありませんが)。

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つづき 投稿者:富永さとる  投稿日:11月23日(土)05時26分44秒

(つづき)
 というのは、場所は参議院会館で、政治部、国会担当の記者が多く来ていることが期待できる
状況なわけです。
 そこでわざわざ記者会見をしているのに、日朝交渉でまたも「棄民」化されるのではないか、
という在日の法的地位の問題を、政治課題として記者達にアピールしないというのは、政治センス
としてあまりにズレ過ぎじゃないですか。

 前日の集会の主催者・参加者は、おそらくみな、そういう不満を感じていたのです。

 「50年間、日本政府が在日のために何かをしてくれたことは一度もない。みな、在日が闘って
権利を勝ち取ってきた。在日を、心ない襲撃、脅迫の被害者としてだけ描き出すのはやめてほしい。
日本人にとって、私たち在日はいったいどういう存在なのか。」

という朴容福(パク・ヨンボク)さんの発言も、「突きつけ」に聞こえたかもしれませんが、
在日が法的無権利状態におかれてきたことに対する日本人・日本社会のあまりの無知に対して
向けられた言葉であって、状況的コンテクストとしては、在日の法的地位をどうするんだ、
それを解決するために日本の植民地支配の責任をちゃんと認めるのか、という今日の政治情勢に
即した内容の発言だったのです。

 その辺を、「なるほど、日朝交渉の焦点としてマスコミは、在日の法的地位の問題をテーマと
してとりあげなきゃいけないんだな。」という一つの視点を持ち帰った記者は、記者として合格。
 単に、突き付けを受けた、としか受け止められなかった記者がいたとしたら、職業的使命として、失格。

 そういう状況だったと、私は理解しています。

 その証拠に、田中宏さんも、私から始まった一連の発言に拍手してましたよ。政治的文脈を理解
できる人には、そういう流れとして聞こえたんです。

 ま、ひとつの見方ですが。参考までに。

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参議院会館終盤の一連の発言の意味 投稿者:富永さとる  投稿日:11月23日(土)05時25分01秒

 富永@個人情報保護法案に反対する市民ネットワーク、です。

 朝日放送の石高氏の発言は、「在日への脅迫、暴力、嫌がらせは、実際には確認できない。」
という趣旨の発言だったから、第一部で発言した多くの在日を含めた在日が怒ってしまったの
です。
 で、私はいい加減、石高氏のそんなくだらない発言をめぐってやりとりしていても、せっかく
の集会がだいなしになると考え、話題を変えようと発言しました。

 ちょうど前日、韓国YMCAで、今日のゲスト・スピーカーでもある田中宏さんを基調提起者
とした、住民投票と地方参政権をテーマにした集会がもたれたばかりで、私も含めて前日のその
集会に参加した者も多かったのです。
 ですから、日本の植民地支配の責任、戦後、一方的に国籍を剥奪して、無権利な法的地位に
放置してきたことの責任をどうするのか、今度の日朝交渉では、そもそも在日の法的地位が
議題になるのか(なるべきなのですが)、という点に、全く議論が発展していかないことに、
多くの在日運動関係者が不満を感じていたのです。第一部で、田中宏さんが、在日の法的地位
の問題を問題提起する内容を話したのにもかかわらず、そういう議論がぜんぜん出てこなかった。

 そこで、在日への襲撃はなかった、などというくだらない議論はやめて、そちらの方に話題を
切り替えようと、私は次のような発言をしました。

『日本のマスコミで今、何がタブーになっているかを話したい。
 今週「情報通」で放映された、辛淑玉さんと石丸さんが中国の北朝鮮国境地帯を訪ねたレポート
を見た。
 現在のマスコミの論調では、「北朝鮮がひどい、北朝鮮国家がひどい」という内容になっていれば、
「在日――北に渡った――も被害者だよね」という主張もOKになる。
 しかし、日本の加害責任、日本国家の責任ということが、タブーになっている。
 在日の子どもたちへの襲撃、脅迫についても、「一部の心ない日本人がやっていること」
「他の大多数の日本人はそうではない、いい人。」という切り分けをすることで、OKになって
いる。
 しかし、1952年に一方的に国籍を剥奪して以来、日本政府は在日の法的地位をどうして
きたのか。日本の責任ということが語られなければならない。
 今度の日朝交渉でも、在日の法的地位は本来テーマにならなくてはならない。国籍ひとつとっても、
外国人登録が朝鮮籍になっている人の扱いは、「国籍」ではなく「地域名」ということになっている。
それを皆、北朝鮮国籍ということにするのかどうなのか、という問題は避けて通れないはず。
北朝鮮に帰属するという意志ではなく、デッチアゲ国家の「韓国」を無理矢理選ばされるのはいやだ、
という理由で、「朝鮮」の表示のままにした人たちも多い。
 マスコミにはテーマ設定能力があるのだから、日朝問題のなかで、議論されなければならない、
日本の責任と在日の法的地位の問題を、日本人が在日とともに生きていくために、是非扱ってほしい。
日本人として日本のマスコミにお願いする。』

 この後、石高氏の発言への反論なども引き続き混じりながら、日本の側がとるべき責任の問題――
日本のマスコミ報道にそれが欠けているという指摘――がシンポジウムで語られないことについて、
不満の声がいくつも在日から出たのです。
(続く)
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