6)井上さんの文章は現代では(そのままでは)通用しない 草加耕助 - 07/1/27(土) 16:44 -

6)井上さんの文章は現代では(そのままでは)通用しない

さて、私がブログをはじめた頃は、「ネットワーカー」なんてすでに死語になった時代からブログをはじめた人が多数派でした。そしていつしか「荒しは削除、その判断は管理人が独断で行う」という考えが共通の了解事項として広がっていく過程にありました。

しかし考えてみれば、これはインターネットなんてなかったパソコン通信の時代の考えに戻っただけです。もともとそれが当たり前なのです。

これに対してネットウヨ側からは「俺のコメントを消すなんて言論弾圧だ」という、甘えきった、ちゃんちゃらおかしい妄言が頻発していて、ブロガーとの論争になっていました。そんな「論争」の時代が1年も続いたでしょうか。だいたい、お前の言論の場所に行ってそれを潰したら言論弾圧であろうと。そしてそれこそお前がやっていることそのまんまではないか!

こうして多くのブロガー達の長い苦闘の時代の果てに、やっと現代はやや小康状態というところ。それでもいまだにあちこちで「炎上」の噂を聞きます。そして攻防の舞台は、今や2ちゃんねるにとって変わろうとしているミクシィの蹂躙を許すか否かというところに移っています。

このように見ていきますと、井上さんの文書はまさに歴史的な古文書であり、それをそのまま現代に当てはめることはできません。むしろ、たった一人の、左翼でもなんでもない善意の市民が、もともとは自分の楽しみのために立ち上げたようなブログの場合、井上さんの文書の精神で対応するのは極めて危険です。

ただ、こちらか「殴りこみに行ってはいけない」という忠告は全面的に賛成です。
要はその歴史性をふまえて評価するということだと思います。