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第6章 組織における宣伝活動

組織が立つべき視点

「組織された党だけが、広範に扇動をおこない、すべての経済問題と政治問題について扇動家のために必要な指針(と資料)をあたえ、地方的な扇動の成功の一つひとつをロシアのすべての労働者の教訓のために利用し、扇動家を、彼らの活動が最大の成功をおさめることができるような環境または地方へさしむけることができるのである。……」
 労働者階級の先頭に立とうとする組織は全て、その資金源を抑圧・差別されている人々のナケナシの金に求めているのであり、1円たりともおろそかにしてはならない。したがって宣伝活動においては限られた資金の中で最大の効果をめざす=コストパフォーマンスの視点に立たねばならない。このことは以下の2点に集約される。

@制作にあたっては同じ効果を生み同じ使用目的にあうものである限り、出来るだけ安価な材料を使う。
A1度使ったものはきちんと保存しておき、何度も使えるようにする。
 あるいは少しだけ手を加えれば別の用途にも使えるように、あらかじめ制作の段階で考えておく。

合理的宣伝の基本

宣伝計画をたてる

 設定された闘争課題の指定するところに従って宣伝計画を立てることが必要となってくる。
 宣伝活動が集団で合理的に行なわれるための鍵は、この宣伝計画の綿密なる立案にある。日数と可動人員とに応じて無理のない計画をたて、確実に遂行してゆこう。

宣伝は集団でやりきる思想

 宣伝は少数の技術者に担われていたり、先輩から語り継がれた技術をひとつひとつ説いてやらせるのでは不器用な人間はいつまでも宣伝活動に加わってこれない。宣伝が合理的である為には技術を全員で共有することが必要であり、全員が一丸となって集団で宣伝力を生み出していく思想性を持たねばならない。
情宣局を設置する
 情宣活動が労力と時間の無駄なく効果的に行なわれる為に、数人のスタッフによる情宣局が組織的につくられなくてはならない。

スタッフ

@闘争方針のイメージについての立案者……数名
A技術者
イラストレイター・レタリングライター……2〜5名
B労働力……闘争規模に応じて各地区から

空間

 情宣局の任務遂行の為には使用目的別に空間が必要である。すなわち@作業空間として及びA倉庫として。
@作業空間
●作業目的にそった合理的な道具の配置
●備品の整理・保管
●採光・通風・乾燥など健康的な作業環境
A倉庫
●使用後の宣伝物資保存に必要な広さ
●誰でもわかる仕方で分類・整理
●通風・乾燥・火気に注意する
●管理責任者はかならず決める

情宣学校

 誰にでも宣伝ができるようにすることは情宣局の重要な任務である。「情宣活動のモデルパターン」に示したように、宣伝物資の制作にあたっては各地区より労働力が提供される訳だが、制作作業そのものが「情宣学校」であることを忘れず、各人は獲得した技術を各地区の情宣活動の中へ持ち込んでゆくようにしなければならないのはもち論である。
 そして又、これとは別に技術者を講師とした「技術学校」を各地区の情宣計画に基いて開催する。重要なのは組織総体が技術を獲得することなのであり、情宣局の最大の任務は宣伝資材の制作に直接たずさわることよりも大量の有能な技術者を育成することである。

「青年戦線」第9号表紙

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でも結集してもなんにもないけど